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新橋駅周辺整備で乗換え利便性向上・歩行者空間拡充 東京都が方針案
2025年12月18日 13:42
東京都は、新橋駅周辺基盤整備方針(案)を策定した。乗換え利便性向上や歩行者空間拡充などを検討しており、2030年代の完了を見込んでいる。また、案に対する都民からの意見を募集している。
新橋駅周辺地区は、さまざまな交通機関が開業し拡張が繰り返されてきたことから、乗換えの動線や歩行者の利便性などに課題を抱えている。
例えば、JR銀座線口前・日比谷口前には駅利用者やバス・タクシー利用者等を受け入れる十分な空間がないことや、複数の横断歩道により歩行者と車両が交差するカ所が多いほか、歩道の幅も狭く、歩行者の快適性も低い。
その他、地下通路、乗換え経路の混雑や、改札口、駅コンコース、ホームの混雑、バリアフリー未対応などさまざまな課題がある。
整備計画ではこうした課題を解決するため、乗換え同線の強化やバス・タクシー乗り場などの利便性向上、広域的な繋がりを意識した歩行者ネットワークの拡充や広場の整備などを行なう。
具体的には東口交通広場を再整備し、新たなロータリー型形状を検討。路線バス等の利便性を向上する。タクシー機能も駅の東西で機能連携しながら再編していく。
銀座線の混雑については、虎ノ門や内幸町等の周辺エリア開発による更なる混雑に対応するため、改札口位置の変更や通路を一部拡幅することで改良を図る。地下歩行者空間も拡充・新設し、将来の混雑に対応させる。
地下鉄~JR~ゆりかもめの乗換え同線には、エスカレーターやエレベーターなどを拡充し、混雑緩和とバリアフリー整備を行なう。また、各鉄道機関と東京BRTを含む路線バスへの乗換え利便性も向上させる。
駅周辺エリアには一般利用が可能な民設民営自転車駐車場も整備し、自転車シェアリングポートも配置。自転車通行空間も整備していく。
歩行者空間については、歩道や広場等の公共空間と周辺の商業エリアが一体となり、ウォーカブルな歩行者空間を形成。重層的な歩行者ネットワークを形成してバリアフリー化を推進する。
虎ノ門及び新虎通り方面の歩行者同線を拡充し、内幸町及び銀座方面の歩行者同線も拡充。地上・地下を繋ぐ同線も整備する。また、西口ではTokyo Sky Corridorとの接続も検討し、利便性向上を図る。
東口では歩行者を中心とした市街地を形成するため駅前広場を拡充。新橋らしさを象徴する場としてSL広場を再配置する。










