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日比谷公園隣接 内幸町「サウスタワー」着工 46階・230m
2025年4月3日 14:37
第一生命保険らは、日比谷公園に隣接した内幸町一丁目街区における再開発事業のうち、「南地区」における地上46階・地下3階、高さ約230m、延床面積約29万m2の大規模複合ビル「(仮称)サウスタワー」が4月1日に着工したと発表した。
第一生命保険、中央日本土地建物、東京センチュリー、東京電力パワーグリッドおよびTF内幸町特定目的会社が共同で推進している「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」。2029年3月竣工の計画で進められる。所在地は東京都千代田区内幸町一丁目1000番 他。敷地面積は約1.9ha。
内幸町一丁目街区では「TOKYO CROSS PARK構想」を掲げ、サウスタワーの南地区のほか北地区、中地区の再開発が進められており、帝国ホテル東京の建て替えなどが含まれている。将来的には3地区が地上部や低層部等を介して接続し、日比谷駅・日比谷公園側ともつながる歩行者ネットワークが形成される。街区全体竣工は2037年度以降。
南地区再開発事業では、駅・まち・公園一体となった同街区による街づくりの第1弾として、都営三田線 内幸町駅との地下接続通路とJR・東京メトロ銀座線 新橋駅へ続く地下接続通路を整備。また、各駅へ直結する通路とタワー棟等をつなぎ、南地区の地上・地下の結節点となる空間かつ同街区の玄関口としての機能を担う「(仮称)アクセスコア」を整備する。
サウスタワー内は、地上1階~8階にウェルネス促進施設、ホテル、商業、11階~44階にオフィス空間を整備する。
オフィスは貸床面積約15万m2、基準階面積約1,400坪。近年の働き方の多様化に対応するため、個室タイプからフリーアドレスのコワーキングまでニーズに合わせたワークスペース併設のオフィスサポートエリアを設置・導入する。
低層階の各施設では日比谷・内幸町エリアにおける、平日・休日、昼夜を問わない恒常的な賑わい創出を目指す。
また、中地区と連携して日比谷通り側に、明治時代から続く歴史的な高さ約31m(百尺)の表情線を延伸した「31m基壇部上広場」を整備し、周辺地域の回遊性を高める。オープンスペースや植栽を配し、皇居・日比谷公園から続く緑豊かな環境を同街区に広げ、都心の眺望を楽しめる、開かれた新たな都市の居場所を生み出すとしている。
開発にあたっては、従前の旧みずほ銀行内幸町本部ビルに使用されていた建築素材を積極的に活用し、環境配慮と歴史の継承を図る。例えば、外壁に使用されていた石打込みPC板をアクセスコア内に再利用する。