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グーグル「Nano Banana Pro」登場 Gemini 3ベースで一貫性ある画像生成
2025年11月21日 10:48
Googleは20日(米国時間)、画像生成AI「Nano Banana」の最新バージョンとなる「Nano Banana Pro」を発表した。Geminiアプリで「Thinking」モデルを選択し「画像を作成」して利用可能となる。無料プランでも利用できるが、Google AI PlusやPro Ultraユーザーはより多くの利用回数に対応する。
Gemini 2.5 Flash Imageモデルとして9月に発表されたNano Bananaの上位版となる。新たな「Nano Banana Pro」は、AIモデルが最新の「Gemini 3 Pro Image」に更新され、より優れた推論能力と現実世界の知識を活用し、優れた情報可視化を実現できるようになる。
強化された推論と豊富な知識、リアルタイム情報に基づき、より正確で文脈を理解したビジュアル生成に対応。プロトタイプの作成や、データからのインフォグラフィック作成、手描きのスケッチの図表化などの、コンテンツ作成能力を高めた。
学習用の図解や、事実や文脈に基づいたインフォグラフィックや図表などの生成が可能。加えて、Google 検索の知識ベースと連携し、簡単なレシピや、天気やスポーツなどリアルタイム情報の可視化も行なえる。
画像生成・編集では、特にテキスト表現を強化。ポスターやモックアップにおける細かなテキスト表現や、多彩な質感、フォント、カリグラフィー表現にも対応する。また、多言語推論が強化され、複数の言語でのテキスト生成、コンテンツのローカライズや翻訳も可能になった。
デザインの「一貫性」も強化し、最大14枚の画像を組み合わせて、最大5人までの人物の特徴や類似性を維持したまま画像を生成できる。ブランドのトーンとマナーに合わせたビジュアルをモックアップに簡単に適用し、一貫性をもった画像を作れる。
クリエイティブも強化し、画像内の任意の部分を選択、調整、変換できる。カメラアングルの調整、フォーカス変更、洗練されたカラー グレーディングの適用などが可能。また、昼から夜への変更、ボケ効果の作成など、シーン ライティング調整などの機能も利用できる。ソーシャルメディアから印刷物まで、プラットフォームにあわせたアスペクト比の指定や、2Kや4Kの解像度にも対応する。
なお、Googleのツールで生成されたメディアには、目に見えないSynthIDデジタル透かしが埋め込まれる。20日からは、Geminiアプリに画像をアップロードし、Google AI が生成したものかを簡単に確認できるようになった。
Nano Banana Proは、Geminiアプリのほか、Google Adsの画像生成機能や、WorkspaceにおけるGoogle SlidesやVidsでも導入。また、Google APIやGoogle AI Studio、Google Antigravityなどでも展開開始される、企業向けのVertex AIやGemini Enterpriseでも対応する。














