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アドビ、PhotoshopとFireflyにNano Banana Proを統合

アドビは21日、Googleが発表した最新の画像生成AIモデル「Nano Banana Pro」(Gemini 3)をAdobe FireflyとPhotoshopに統合した。

アドビでは、9月からPhotoshopとFireflyで、Gemini Flash Image 2.5(Nano Banana)に対応し、数多くの画像が利用されてきた。21日にGoogleが公開したNano Banana Proでは、編集品質が大幅に向上し、テキストプロンプトを用いた画像の特定部分の調整、アスペクト比の変更、解像度の向上、カメラアングルや照明の調整まで可能となった。

テキスト表現力の向上も特徴で、翻訳されたテキストを使ったビジュアルのローカライズにも対応できる。また、Google 検索のナレッジベースを活用し、事実に基づいた正確なビジュアル生成も可能となる。そのため、アドビのクリエイティブアプリと組み合わせることで能力を発揮できるという。

Adobe Fireflyでは、「テキストから画像生成」から利用可能。最大6枚の参照画像をアップロードし、テキストプロンプトを使ってNano Banana Proに指示することで、それらの要素を統合し、テキストを含む統合された画像として仕上げられる。

Adobe Firefly

Adobe Fireflyボードでは、Nano Banana Proを使って、テキスト、画像、アイコンをアップロードしてプロンプトを入力することで、ニューヨーク市街のビルボードなど、実際の環境におけるキャンペーンコンセプトのビジュアライゼーションなどが可能。

Adobe Fireflyボード

Adobe Photoshopでは、Nano Banana Proは「生成塗りつぶし」を強化する最新モデルとして、利用可能となる。例えば、“昼を夜に変える”といった照明の調整も、テキストプロンプトだけで瞬時に行なえるようになる。

Adobe Photoshop

なお、Creative Cloud ProとAdobe Fireflyプランの契約者向けにFireflyアプリ内での画像生成を無制限にするキャンペーンも実施する。