グーグル、「Gemini 3 Deep Think」提供開始　複数仮説を同時推論

グーグルは、Geminiアプリで新たに「Gemini 3 Deep Think」モードを公開した。対象はGoogle AI Ultra(月36,400円)の加入者で、12月5日から利用可能となっている。

Gemini 3 Deep Thinkは、複雑な数学や科学、論理に関する課題をより高精度に解決するために開発された推論に特化したモード。複数の仮説を同時に展開する並列推論によって、従来のモデルよりも高い性能を実現。国際数学オリンピアードや国際大学プログラミングコンテスト世界大会で金メダルを獲得した前バージョン「Gemini 2.5 Deep Think」の発展系にあたるとされている。

AI性能を測る複数のベンチマークでも高い評価を得ており、「Humanity's Last Exam(ツール未使用)」で41%、「ARC-AGI-2」ではコード実行時に45.1%のスコアを記録した。

利用するには、Geminiアプリ内のプロンプトバーから「Deep Think(思考モード)」を選択し、モデル選択メニューで「Gemini 3 Pro」を選ぶことで起動できる。