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「有楽町ビル」跡地に「YURAKUCHO PARK」
2025年7月29日 13:57
三菱地所は、有楽町駅前で解体工事中の「有楽町ビル」「新有楽町ビル」跡地の約1万m2の敷地に、「YURAKUCHO PARK」を2026年度後半に開設し、アート・商業・ホスピタリティ複合空間を展開する。
有楽町ビルは1966年、新有楽町ビルは1967年に竣工したビルで、ともに有楽町駅前の東京都千代田区有楽町一丁目にあった。両ビルは2023年に閉館し、解体工事が進められている。
YURAKUCHO PARKは、建物解体後すぐに新たな建物を建てるのではなく、次のまちづくりへの準備期間に「まちの進化を体験できる空間」として来街者に楽しみを提供しながら、新たなフェーズへと進化させるという考えのもと開設する。
日本カルチャーを世界に発信する拠点となることを目指し、NOT A HOTELによるプロジェクト「JAPA VALLEY TOKYO」を共同で開催。JAPA VALLEY TOKYOは、クリエイターのファレル・ウィリアムスとNIGOが手掛けるアート・商業・ホスピタリティ複合空間で、アーティスト・KAWSの作品をシンボルアートに採用するなど、有楽町の都市空間を国際的な日本カルチャー発信の舞台へ変えるとしている。2027年に敷地内にオープン予定。
JAPA VALLEY TOKYOには、アート・食・ファッションのポップアップストアや、多様な発信を行なうイベントスペースなどを開設。また、KAWSとのコラボレーション作品を、有楽町エリアの新たなシンボルとして展示する。
YURAKUCHO PARKのロゴは、有楽町の“楽”の文字の印象的な構造をもとにデザイン。中央に向かって集まる4つのパーツは、人や情報、コンテンツがこの場所に集積し、そこから再び世界へと飛び出していく様を表現している。また、それぞれの要素が中心に向かいながらも独立して存在するフォルムには、多様な価値観や文化が混ざり合い、新たな化学反応を生み出す場所というYURAKUCHO PARKのコンセプトが込められている。
三菱地所は1890年に明治政府から土地の払下げを受けて以降、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)の開発・再開発を継続的に手掛けてきた。1998年に「丸の内再構築」を掲げ、約10年毎に「第1ステージ」「第2ステージ」「NEXTステージ」と区切りまちづくりを推進。現在はNEXTステージとして主に常盤橋・有楽町のまちづくりを推進している。
常盤橋と有楽町は丸の内エリアの両翼にあたり、常盤橋では「TOKYO TORCH」街区の「Torch Tower」の建設が28年5月末竣工に向けて進められている。有楽町でもYURAKUCHO PARKを含めた複数のプロジェクトを今後進める予定。YURAKUCHO PARKでは新ビル建設までの暫定利用期間を活用した新たなまちの価値創造を目指す。










