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丸の内の帝劇ビルと国際ビルを建替え。帝国劇場は一時閉館

帝劇ビル

三菱地所と東宝は、東京・丸の内に位置する「国際ビル」と「帝劇ビル」を、共同で一体的に建替えることを発表した。今後の具体的な建替えスケジュールは未定だが、現在のビルは2025年を目途に閉館する予定。建替え後の建物内において、帝国劇場と出光美術館を再開する。

いずれも東京都千代田区丸の内三丁目に位置し、国際ビルは三菱地所が保有、帝劇ビルは東宝と出光美術館が保有している。帝劇ビルにある帝国劇場は、1911年に近代日本の文化芸術のフラッグシップとして開設された後、1966年に建替え竣工した2代目。

出光美術館は、出光興産の創業者である出光佐三が70余年の歳月をかけて蒐集した美術品を展示・公開するために1966年に開館。現在では国宝2件、重要文化財57件を含む約1万件のコレクションを有する。

国際ビル

国際ビル・帝劇ビルの竣工から約56年が経過し、防災対応機能の強化、ポストコロナ時代の新しい働き方をはじめとするテナントニーズの高度化や脱炭素社会の実現に向けた社会的要請への対応強化等、機能更新をはかると共に、有楽町エリアの上位計画で定められている魅力あるまちづくりに貢献すべく、三菱地所・東宝・出光美術館の3者で共同し、一体的に建替えることを決定した。

建替計画の具体的な内容は、今後関係者の協力を得ながら検討を進めていく。