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東京都、水道の基本料金を無償に 今夏の特別処置

東京都は、今夏に限った臨時的な特別措置として、水道料金の基本料金を無償とする予算案を発表した。「令和7年度6月補正予算(案)」において、財源については今年度の特例的な事情等を踏まえた歳入・歳出の精査により捻出するとしている。

物価高騰の影響により実質賃金がマイナスの状況が続く中、暮らしへの不安から都民がエアコン等の利用を控えることのないよう、光熱水費の軽減を図る。

今年度の夏場4カ月分相当(6~9月または7~10月)を無償とする臨時的な特別措置。対象は一般家庭での利用が想定される小口径(13mm・20mm・25mm)で、規模は約800万件。多くの家庭が利用する口径20mmの場合、4カ月で1世帯当たり5,000円程度の軽減となる。

都水道局の区域外で水道事業(上水道・簡易水道)を行なう市町村が同様の措置を行なう場合は、当該市町村に対して基本料金の収入相当額等を交付する。対象は武蔵野市、昭島市、羽村市、檜原村、島しょ地域の13市町村で、規模は約20万件。

予算は特別措置が358億円、市町村への交付金が10億円。