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楽天モバイル1000万件突破 「次は衛星ブロードバンド」
2025年12月25日 20:05
楽天モバイルは25日、契約数が1,000万件を突破したと発表した。2020年4月のサービス本格開始から5年8カ月での1,000万回線達成となる。
サービス開始当初からの目標を達成したことについて、イベントに登壇した代表取締役会長の三木谷浩史氏は、(足りないエリアを補う)ローミングで協力したKDDIをはじめ、関わった各社に謝辞を述べた上で、「自動車、家電、防犯カメラ、プライベート5Gや、AI時代にも、ワイヤレスはますます重要になる。社会のために役立つよう頑張っていく。よろしくお願いします」と語った。
また、「より多くの形で、値段も高くない、快適なモバイル環境を提供していきたい」とも語り、さまざまな形に挑戦しながら取り組みを続けていく方針を示した。
ネットワーク強化を継続
イベント後に取材に応じた三木谷氏は、次の目標を聞かれると「次の目標はないが、ひとりひとりのユーザーの満足度をさらに上げる、ネットワークをさらに良くするなど、やることはまだ山のようにある」と課題感を示す。10月からスタートしているコンテンツバンドルの「Rakuten最強U-NEXT」の手応えについては、「いいですね!」と好調な様子。
課題への具体的な対策については、楽天モバイルのユーザーはデータ使用量が比較的多いことから、人口密集地の強化を続けていく方針。都内地下鉄や山手線は「だいぶ改善し、(ゴールが)見えてきた」という認識で、「5Gの基地局の設置も急いでいく」としている。
楽天グループの中で楽天モバイルの設備投資額は大きく、懸念材料にもなっているが、「楽天モバイルが楽天エコシステムに与える影響は、甚大なものがある。楽天グループのほかのサービスが伸びている大きな理由が、楽天モバイルの存在」と三木谷氏は語り、エコシステムの成長にかかせない存在としている。
次の目玉は衛星サービス
今後のサービスの展望については、衛星を使う通信サービスに注力する方針。三木谷氏は、12月24日にAST SpaceMobileが新型5基の打上げに成功し、開発中の衛星ネットワークは合計10基の体制になったことを報告。打上げは今後も続く予定で、将来的に衛星とスマートフォンが直接通信する“スマホの衛星ブロードバンド”を実現するのが目標。
「次の大きな目玉は、衛星から直接スマートフォンにつながるサービス。これはプラチナバンドでやる。非常に大きな一歩になると思う」(三木谷氏)と語られたほか、「特徴のある、差別化できるサービス。自然災害が多い日本で、どんな時もつながるのは、国にとっても重要なプロジェクトではないか」と社会的意義も強調している。











