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Geminiと共同作業「Canvas」など Google Workspace 4月アプデまとめ

米Googleは、4月に提供されたGoogle Workspaceの新機能をまとめて紹介している。Gemini、Gmail、Slides、Chatなどで、AI関連を中心に機能強化が実施された。

Gemini 「Canvas」インタラクティブなやり取りが可能

Geminiでは、インタラクティブに使える「Canvas」が利用可能になり、ドキュメントのドラフト作成段階から便利に使えるようになった。Geminiにフィードバックを求めながら、メッセージがより伝わるよう最適化できる。プログラミングのコード作成やコードプレビューにも利用可能。Canvasはプロンプト入力欄の下部から選択できるようになっている。

Canvasはプロンプト入力欄の下部から選択できる

ドキュメントやレポートを音声読上げで確認する機能がGeminiに導入される。NotebookLMで実装されている、概要を音声で読み上げるAudio Overviews(音声概要)機能で、ドキュメントやスライドをアップロードした際や、Geminiで作成したDeep Researchのレポートから音声概要のデータを作成できる。ポッドキャスト形式の音声解説としてダウンロードでき、外出中でも音声で内容を確認できるようになる。

「音声概要」を作成・ダウンロードできる

Geminiではまた、最新のGemini 2.5 Proを試験運用版(experimental)として導入。モバイルデバイスでは直接ファイルをアップロードできる機能も追加された。

Gmail Geminiでスマート返信

Gmailには文脈に応じたスマートリプライ(返信)機能が導入され、返信作業を支援する。Geminiにより実現する機能で、メールのスレッドの文脈に基づき、返信にふさわしい内容を生成する。Google WorkspaceのBusinessかEnterpriseで利用できる。

Geminiで実現する、文脈に応じたスマート返信機能

受信トレイからカレンダーに直接登録できる機能もGeminiにより実現、簡単になった。イベントの詳細が含まれているメールから、カレンダーに追加するボタンを押すだけで、Google カレンダーに予定を作成・登録できる。

受信トレイからイベントをカレンダーに直接登録できる機能

Slide テンプレートやストック写真など刷新

Google Slideに新しいデザインサイドバーが用意され、プレゼンテーション用スライドの作成がより簡単になった。視覚的なデザインにも優れる新しいテンプレート、アジェンダや引用といった新しいフォーマット、拡張されたライブラリのストック写真やGIFアニメ、AIによる画像生成を利用できる。

新しいデザインサイドバー テンプレートも刷新された

Chat 重要な情報をすぐに確認「ボード」タブ

Google Chatには新しくボードタブが用意される。メッセージ、ファイル、リンクなどを一元化したハブとして機能し、重要な情報が埋もれずにすぐに利用できるようにする。チームやプロジェクトに必要な関連するデータを集める、インテリジェントな提案機能も用意される。

メッセージ、ファイル、リンクなどを一元化したハブとして機能するボードタブ

Google Chat向けに、営業・販売管理システムの「HubSpot」アプリが用意され、データをGoogle Chatに取り込めるようになる。HubSpotを利用するユーザーは、営業やサポート、マーケティングチーム間の連携強化を図れる。