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Google WorkspaceがAI強化、Gmailで日程調整やMeetでリアルタイム翻訳
2025年5月22日 13:51
Googleは5月21日(米国時間)、Google WorkspaceにおけるAI機能の最新アップデートを発表した。GmailやGoogle Meet、ドキュメントなどの主要アプリにGeminiをさらに展開し、業務の効率化と生産性向上を図る。順次提供を開始し、一部は年内に一般提供を予定している。
ユーザーの文体に合わせた返信内容を提案
Gemini in Gmailでは、過去のメールやGoogle ドライブの情報を活用した文脈に沿った返信提案が可能なスマートリプライ機能を導入する。文体はユーザーが普段利用している文体に調整され、自然な返信文を自動生成できる。また、不要なメールの整理・アーカイブ化や削除もGeminiが支援する。たとえば「昨年のThe Groomed Pawからの未読メールをすべて削除して」というようにやりたいことをGeminiに伝えるだけで、ワンクリックで受信トレイの管理と整理を行なえる。今年後半に提供予定。
加えて、Gmailに統合された予約スケジュール機能を活用することで、組織外のユーザーとの会議等の日程調整を、受信トレイから離れることなく提案できる。また、予約ページの作成と共有をGmail内で完結できる機能も搭載される。2025年7月~9月(第3四半期)頃に提供予定。
オンライン会議でリアルタイム翻訳
Google Meetでは、英語とスペイン語間のリアルタイム音声翻訳機能のベータ版をGoogle AI ProおよびGemini Ultraプラン向けに本日から提供。話し手の声やトーンを維持したままの自然な翻訳が行なえる。今後数週間以内により多くの言語に対応するほか、企業向けに提供するための開発も進めている。
AI搭載の動画編集ツール
AIを搭載した動画編集ツール「Google Vids」では、Google スライドを基にした動画作成が可能。Geminiによるスクリプトやナレーション、アニメーションの生成に加え、「えー」や「あのー」といったフィラー、無音部分のトリミング機能や音質調整機能、AIアバターによるプレゼン動画の自動生成など、編集作業の簡素化が図られる。スクリプトやアニメーションの生成は2025年7月~9月(第3四半期)、音声調整機能は6月、音声のトリミング機能はLabsにて2025年10月~12月(第4四半期)頃の提供予定。
業務を支援するAI機能をアップデート
文章作成支援として、Google ドキュメントに根拠に基づいた文章を生成する機能を搭載する。関連資料やレポートをGoogle ドキュメントにリンクし、コンテキストに基づいた提案が行なわれる。調査の要約、ビジネスプランの作成などにも活用できる。2025年10月~12月(第4四半期)頃の提供予定。
画像生成においても、Google スライドやGoogle ドキュメント、Google Vidsで利用可能なImagen 4を導入する。本日より利用できる。
なお、5月20日(米国時間)に開催された開発者会議「Google I/O 2025」に関する内容は下記にまとめている。