ニュース
三井不動産、木造建築新ブランド「&forest」
2025年4月22日 18:32
三井不動産は、三井不動産グループの新たな木造建築ブランドの名称を「&forest」に決定した。第一号物件となる木造賃貸オフィスビル「(仮称)日本橋本町一丁目3番計画」の名称を「日本橋本町三井ビルディング &forest」、神奈川県海老名市で4月に着工し、建物構造の一部に木材を使用する新産業創造拠点の名称を「MFIP海老名 &forest」とする。また、東京・日本橋では、三井不動産として2棟目となる木造賃貸オフィスビル「(仮称)日本橋本町一丁目5番街区計画」も推進中。
三井不動産グループは、2025年4月に街づくりにおける環境との共生宣言「&EARTH for Nature」を策定。「環境」を自然、人、地域が一体となったものと捉え、持続可能であり魅力が増す街づくりを推進している。
「&forest」には、三井不動産グループの「&マーク」における「共生・共存・共創」の理念のもと、三井不動産グループの保有林、「“終わらない森”創り」に取り組むとともに、木造化による木材活用を推進し、自然資源を循環させ、未来につないでいく街づくりに取り組んでいくという想いを込めている。
日本橋で推進中の「(仮称)日本橋本町一丁目3番計画」の名称は、「&forest」を初適用する物件として、「日本橋本町三井ビルディング &forest」に決定。
日本最大・最高層の木造賃貸オフィスビルとして、三井不動産グループ保有林を含む1,100m3超の国産木材を構造材に使用。一般的な鉄骨造オフィスビルと比較して、躯体部分において、建築時CO2排出量の約30%を削減する。内装・仕上げ材にも積極的に国産木材を使用し、木ならではのやすらぎとぬくもりを感じられる「行きたくなるオフィス」の実現を目指す。
日本橋で2棟目となる木造賃貸オフィスビル計画「(仮称)日本橋本町一丁目5番街区計画」も推進。国産木材を積極的に活用することによる建築時のCO2排出量削減に加え、運用時における省エネ・創エネ施策を積極的に取り入れ、1棟目を超える環境性能の向上に挑戦する。
所在地は東京都中央区日本橋本町一丁目5番地。敷地面積は2,000m2。延床面積は約18,000m2。地上11階地下1階で高さは56m。28年4月竣工予定。
新産業創造拠点「MFIP海老名 &forest」は、神奈川県海老名市の海老名市役所周辺地区に位置し、物流用途に加え、建物全体の約半分がオフィス・研究施設・ラボ等のマルチユーススペースで構成。テナント企業の柔軟な拠点創造を支援し、社会のイノベーション・付加価値の創出の場となることを目指した複合業務施設。
複数テナント型の物流用途を含む施設として国内で初めて国産材を建物構造の一部に採用することから、「&forest」を施設名称に冠することになった。
木造柱の構造材の一部や燃え代層の見えがかり部分には、三井不動産グループの保有林(北海道美瑛町)から採取したトドマツ材を使用し、木鋼ハイブリッド梁の被覆木材や天井などの仕上げ材・内装材にも、保有林の木材を活用している。
メインエントランスは、木と植物の風合い、香りを感じられる有機的で柔らかい空間とし、3階ラウンジには、保有林の木材を内装・仕上げ材の一部に使用。木質感あふれる空間を創出する。
所在地は神奈川県海老名市中央5丁目2番。敷地面積は19,822m2。延床面積は約40,219m2。地上4階建て・鉄骨造一部木造。竣工は26年6月末。