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IT仕事図鑑(4) 「VPoE」って何者? プロジェクトマネージャーとの違い
2026年6月11日 09:00
「ITの仕事」と聞くと、プログラマーやシステムエンジニアを思い浮かべる人が多いかもしれません。ですが実際のIT業界には、あまり知られていないものの、サービスや開発現場を支える“専門職”が数多く存在します。
たとえば、「SRE」「CRE」「VPoE」「エバンジェリスト」といった仕事。名前だけでは何をする仕事かわからないかもしれませんが、実はこれらは、近年ますます重要性が高まっている職種です。
本連載では、IT業界の基礎知識から職種までをイラストでわかりやすく図解し、発売即重版となった書籍「IT仕事図鑑 はたらく現場と人がイラストでぜんぶわかる!」 の中から、“知る人ぞ知るIT仕事”をピックアップ。かわいいイラストとともに、「どんな仕事なのか」「どんな役割を担っているのか」をわかりやすく紹介していきます。
「VPoE」=エンジニア組織全体の「人と組織」のマネジメントを行なう
VPoEは「Vice President of Engineering」の略で、日本語で「エンジニアマネジメントの責任者」になります。エンジニアチーム全体のリーダーとして「技術組織の成長」を担うポジションで、人と組織のマネジメントが中心的な役割です。具体的には、エンジニアの採用や教育、評価制度の構築、チーム文化の醸成、開発体制の改善などを行ない、組織全体の開発力を高めます。
エンジニア組織を導く指揮官であり、現場のエンジニアと経営層をつなぐ重要な橋渡し役でもあります。
現場が自律的に動ける環境を整える
VPoEは、エンジニア組織全体をまとめ、中長期的に強いチームへと育てていく役割を担うポジションです。主な業務は、エンジニア組織をどう設計し、どう育てていくかと、成長戦略の設計です。
たとえば採用活動を通じて優秀な人材を集め、教育体制を整え、評価や報酬制度を構築します。チーム間のコミュニケーションを円滑にし、開発のスピードや品質を高めるためのしくみづくりも行ないます。
PM(プロジェクトマネージャー)のようにプロジェクトの進行を直接管理することは少なく、むしろEM(エンジニアリングマネージャー)やテックリードを支え、現場が自律的に動ける環境を整えることが中心です。エンジニアが安心して働ける環境づくりや離職を防ぐための組織改善を重ね、経営層と連携しながら、技術組織の課題を共有し、組織の中長期的な成長に向けた組織戦略を提案します。
PMがプロジェクト単位での責任者であるのに対し、企業内の全エンジニアをマネジメントする立場であり、CTO(最高技術責任者)に次ぐ役職です。
VPoEは技術を「つくる人」ではなく、「技術組織を育てる人」なのです。今後のキャリアとしては、CEOやCTOなどが考えられます。
どんな人がVPoEに向いているの?
「技術も人も好きで、チームづくりと人の育成にやりがいを感じる人」「個人の成果よりも組織全体の成果を重視できる人」「リーダーシップを発揮したい人」。そんな人は、VPoEに向いていると言えるでしょう。
VPoEになるには、どんな資格を持っていると有利なの?
確実に持っていなければいけない資格はありませんが、「PMP」「ITストラテジスト試験」や「情報処理安全確保支援士試験」「MBA」の資格を持っていると有利になるかもしれません。
IT業界には今回登場した「VPoE」のように、「プログラマー」や「システムエンジニア」以外にも、まだまだ知られていないいろいろな仕事があります。
「IT仕事図鑑 はたらく現場と人がイラストでぜんぶわかる!」では全63のIT仕事を紹介しています。あなたの知らないITの仕事も、きっと見つかるはず。IT業界の多彩な仕事の世界をぜひのぞいてみてください。
・価格:1,870円
・ページ数:224ページ
・サイズ:A5判
・著者:小野歩 著/増井敏克 監修
・内容
序章 ITの仕事となり方
1章 ITの仕事現場での基礎知識
2章 アプリ開発系
3章 インフラ系
4章 AI・データ分析系
5章 社内システム・保守系
6章 コンサルタント系
7章 監査系
8章 マネジメント系
9章 セールス系
10章 Web系
11章 伝える系
12章 横断系
巻末付録 IT資格一覧





