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ヤマト、翌日配達「ネコポス」継続 「クロネコゆうパケット」も全国展開

ヤマト運輸は、日本郵政グループとの協業による「クロネコゆうパケット」の全国発売開始、および自社による「ネコポス」の提供継続を発表した。クロネコゆうパケットは配達に3日~1週間かかるのに対して、ネコポスは最短翌日に配達できるとしている。

「クロネコゆうパケット」は23年10月1日から日本郵便への配達委託を順次進めてきたサービス。2月1日から全国で利用可能となる。日本郵便の配送網を活用し、3日~1週間ほどで届け先の郵便受けなどに投函する。

クロネコゆうパケットWebサイト

ネコポスは法人、個人事業主、個人間取引利用者などに提供するサービスで、クロネコゆうパケット開始に伴いサービス提供を終了する予定だったが、「早く商品を届けたい」というニーズに応えるため継続を決めた。宅急便と同様の日数で全国翌日配達(一部地域を除く)が可能。

ネコポスWebサイト

当初は2月1日からクロネコゆうパケットの翌日配達を開始する予定だったが、この件については見送ることとなった。

これまでの経緯

ヤマトグループと日本郵政グループは協業に関する基本合意書を、23年6月19日に締結。取扱冊数約8億冊(2023年度実績)の「クロネコDM便」を24年1月31日に終了し、同年2月1日から日本郵便の配送網を活用した新サービス「クロネコゆうメール」を全国で発売した。現在は、日本郵便にヤマト運輸の取扱冊数の全量を配達委託している。

クロネコゆうパケットについては24年12月に、配達委託を進めるなかで従前より届けるまでの日数が伸びる事態が発生しているとヤマト運輸が主張。一方、日本郵便は、ヤマト運輸が一部において一方的な停止を通知し、合意に基づく義務の存在自体を争う状況となったことから、ヤマト運輸を相手方として損害賠償等請求訴訟を提起したと発表した。