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ニコン、AFP通信と共同でフェイク画像対策 電子透かしで真贋証明

ニコンは、AFP通信と協働し、ニコンが開発中の来歴記録機能の報道分野における実用性検証を開始する。

ニコンでは、画像の改ざんや不正使用による不利益、悪影響から映像産業や企業を守るとともに、安心して創作活動や事業活動を行なえる社会を実現するため、画像の真正性確認をサポートする来歴記録機能の開発に取り組んでいる。特に、報道分野における画像の真正性の担保は重要な課題で、同機能のカメラへの実装へ向け、AFP通信のワークフローにおける実用性検証を行なう。画像の撮影時点から来歴情報の記録を可能にすることで、報道写真の信頼性を向上し、ファクトチェックをより容易にする。

新たに、情報を画像に埋め込む技術である電子透かしを来歴記録機能の一部として取り入れており、カメラシステム内で透かしデータつきの撮影画像を生成する機能を開発した。電子透かし技術により、画像の出所や編集履歴を示すC2PAの仕様に準拠したメタデータが万が一削除された場合でも、オリジナル画像との関係を把握できるようになり、より質の高い真正性確認システム構築が可能になる。

これらの機能は開発中の製品に搭載する予定。