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デジタル写真の“来歴”記録へ キヤノンがCAI参加

写真がどのように撮影されたか「来歴」証明機能の推進に取り組むコンテンツ認証イニシアチブ(CAI)にキヤノンが参加する。カメラメーカーとして、ニコンやライカらとともに参加することとなる。

アドビが主導するCAIは、写真がどのように誰に、どのように撮影されたのかを示す来歴機能の実現に向けて取り組んでいる。偽情報などの問題が顕在化する中で、デジタル画像の真正性を示すために来歴機能が重視されており、キヤノンもこの来歴機能の実現に向けて協力する。

来歴証明は、画像などのデジタルコンテンツが撮影から編集、公開に至るまでのすべての過程において、改ざんや隠ぺいが不可能なメタデータ採用し、消費者に向けてアセットの出所や編集履歴を示す技術。CAIとキヤノンは、プロトタイプ開発や実装に取り組み将来の製品での導入を目指す。

また、キヤノンは来歴証明を具体化するプロジェクトである、Coalition for Content Provenance and Authenticity(C2PA)のメンバーにも参加する。C2PAはソニーやAdobe、Intelらが参加している。アドビは、デジタル来歴証明への取り組みを進めるため、さまざまな組織や個人へのCAIへの参加を呼びかけている。