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広島電鉄、QRコードを交通系IC的に使える「モビリー デイズ」

広島電鉄、NEC、レシップは、スマートフォンに表示させたQRコードや新たなICカードを認証媒体とするABT(Account Based Ticketing)方式の新乗車券システムについて、乗車券サービスの名称を「MOBIRY DAYS(モビリー デイズ)」に決定した。サービス開始は2024年9月予定。

モビリー デイズは、路面電車・バスの乗降時に、スマートフォンに表示させたQRコードをリーダーへかざすことで運賃収受が行なわれる乗車券サービス。スマートフォンやパソコンから会員登録、クレジットカードまたは銀行口座の登録、チャージを行なうことで利用できる。

スマートフォンを所有していない人に対しては、同サービス取扱窓口にて会員登録を受け付け、新たな専用ICカードを発行し、ICカードで乗降できる。

チャージや定期券購入は、スマートフォンやパソコンから可能。オートチャージ機能も搭載する。また、定率割引、乗継割引など、基本的な現行PASPYでのサービス内容を引き継ぐほか、金額式定期券、特定日割引、バスの全扉乗降など、新しいサービスの導入を検討している。

車両にはモビリー デイズ用の新たなリーダーを設置する。

ロゴやアプリ等のデザインも決定。デザインコンセプトを「移動する楽しさ」とし、「移動」という言葉から「陸」「空」「海」のそれぞれを柄で表現するとともに、交通を連想させる青・黄・赤と中間色の紫の計4色でデザインしている。

ロゴ
デザイン

開発においては、広島電鉄が運賃収受やシステム運営に関するノウハウ提供、NECが新乗車券システムの開発、レシップが車載機の開発を担っている。

ABT方式とは、認証媒体となるQRコードやICカードの固有のID番号と紐づいた利用者の情報をクラウドサーバ側で管理する方式。ABT方式の新乗車券システムでは、チャージ残高や定期券などの利用者の情報をクラウドサーバ側で保持・参照・更新し、機器側では高速な計算処理を行なわないため、システム全体の低廉化を図れるという。また、新乗車券システムではQRコードやICカードに加え、今後多様な認証媒体にも対応可能になるため、他の交通手段や街中・旅先などでのさまざまなサービスとの連携も期待できる。

なお、広島電鉄の電車やバスで利用できる、広島の主なバス・路面電車等を対象に展開している交通系ICカード「PASPY」のサービスは2025年3月までに順次終了する。