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Apple Watch Series 9登場 「ダブルタップ」で操作できる

Apple Watch Series 9

アップルは13日、スマートウォッチ「Apple Watch Series 9」を発表した。新たに指の「ダブルタップ」により、デジタルクラウンの機能を呼び出す、アラームを止める、音楽再生操作などが行なえる。価格は59,800円からで、9月22日から日本でも発売される。

41mmと45mmの2サイズ展開。スターライト、ミッドナイト、シルバー、(PRODUCT)RED、新色のピンクのアルミニウムケースと、ゴールド、シルバー、グラファイトのステンレススチールケースが用意される。

新たに搭載したApple Watch専用のチップ「S9 SiP」では、4コアのNeural Engineを内蔵。Series 8と比べて最大2倍高速に機械学習のタスクをこなせ、オンデバイスのSiri利用が可能となる。また、音声入力の精度がSeries 8比で最大25%向上している。

また、第2世代の超広帯域無線(UWB)チップを搭載し、「正確な場所を見つける」機能により、同チップを搭載するiPhone 15ファミリーを探すことができる。例えばiPhoneが別の部屋にある場合、置き忘れたiPhoneまでの距離と方向に加え、視覚と触覚と音声のガイダンスを提供する。

UWBにより、Apple WatchとHomePodの連係を強化。オーディオ再生中のHomePodの4m以内にApple Watchユーザーが近づくと、Apple Watch Series 9は「再生中」を起動してメディアをコントロールできる。また、HomePodで何も再生していない時は、スマートスタックの一番上にメディアの提案が表示される。

watchOS 10では、必要な時に適切なウィジェットを表示する新しいスマートスタックや新たな文字盤に対応。ナイトモードは環境光センサーを活用し、暗い場所で自動的に起動する。また、パワーメーター、スピードセンサー、ケイデンスセンサーを接続するためのBluetoothがサイクリスト向けに追加されるなど、多くの機能強化が行なわれる。

watchOS 10は、Series 4以降のApple Watch向けに来週から提供される。

watchOS 10

ダブルタップで操作

Series 9の新機軸が指の「ダブルタップ」による操作。S9プロセッサとジャイロ、加速度センサーなど、機械学習などを組み合わせて実現するもので、装着している腕の指をダブルタップ(親指と人差し指を2回タップ)すると、デジタルクラウンの機能を呼び出す、アラームを止める、音楽再生操作などが行なえるというもの。また、iPhoneのシャッター操作などにも割当できる。

ダブルタップでは、文字盤からスマートスタック(機能選択)を開くこともでき、もう1回ダブルタップするとスタックのウィジェットをスクロールできるため、画面に触れずにWatchの各種操作が可能となる。

ディスプレイも明るくなり、輝度は2,000nit。暗い部屋や早朝の場合、近くにいる人の明るさを1nitまで下げられるという。

Apple Watch SEも展開。Ultra 2はより明るく進化

Apple Watch SEは引き続き販売され、アクティビティの記録、高心拍数と低心拍数の通知、転倒検出、緊急SOS、衝突事故検出、watchOS 10などに対応する。40mmと44mmのアルミニウムケースで提供され、新しいスポーツループと組み合わせるとカーボンニュートラルになる。価格は34,800円から。

Apple Watch SE

また、S9チップや第2世代の超広帯域無線チップ、3,000nitsのディスプレイなどを備えた「Apple Watch Ultra2」も発表された。Apple Watch Ultra 2については別記事で紹介している。

Apple Watch Series 9と、Apple Watch Ultra 2、Apple Watch SEの一部のケースとバンドの組み合わせは、Appleで初の「カーボンニュートラル製品」となる。