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Apple Watch Series 8登場、皮膚温計測や最大36時間動作

アップルは8日、スマートウォッチ「Apple Watch Series 8」を発表した。皮膚温の計測による体温計機能のほか、低電力モードを備え、最大36時間動作に対応する。8日より予約を開始し、16日から発売する。価格は59,800円から。

また、第2世代となるApple Watch SEも同日に発売。価格は37,800円から。

Apple Watch Series 8

大型の常時表示ディスプレイを備えた新Apple Watch。ケース系は41mmと45mmの2つのサイズを用意し、ケース素材はステンレスとアルミニウムが選択可能。アルミニウムケースは、スターライト、ミッドナイト、シルバー、(PRODUCT)REDの4色、ステンレススチールケースにはシルバー、グラファイト、ゴールドが選択できる。

価格はアルミニウムケースがケース径41mmで59,800円から、45mmで64,800円から。ステンレスケースは41mmが112,800円から、45mmが120,800円から。

心電図アプリケーションや転倒検出など、健康と安全のための機能を備えているほか、新たに皮膚温測定機能や過去の排卵日を推定する機能、衝突事故検出、国際ローミングなどを追加した。

強化点の一つが、主に女性の健康のためとなる手首皮膚温測定。健康の重要な指標となる月経周期の取得のため、身につけているだけで皮膚温を測定可能とし、過去の排卵日の通知を受け取れる。排卵がいつ起きたかを知ることで家族計画に役立てられ、情報はヘルスケアアプリから確認できる。

iOS 16とwatchOS 9では、周期記録を利用するすべてのユーザーが、記録された周期の履歴が、不規則・回数が少ない、期間が長い月経や不正出血など、基礎疾患が疑われる偏差を示す場合、通知を受け取れるようになる。

もう一つの新機能が衝突事故検出。新たなジャイロスコープと加速度センサーを活用するほか、気圧計、GPS、iPhoneのマイクからの情報を組み合わせ、重大な衝突事故が発生したかどうかを示す独特なパターンを検出。自動車での重大な衝突を検出すると、事故発生時にユーザーに確認し、10秒のカウントダウン後にユーザーの反応がない場合は、緊急通報サービスに電話する。ユーザーの緊急連絡先にも情報を共有する。

バッテリーも改善。バッテリー駆動時間は18時間だが、低電力モード(Low Power Mode)により、36時間の動作に対応。低電力モードの場合は、ディスプレイの常時表示やワークアウトの自動開始、心臓の健康の通知などの一部のセンサーや機能を停止・制限することでバッテリー持続時間を延長する。

通信対応モデルは国際ローミングに対応。今秋から海外旅行中も携帯回線に繋がり続けられるようになる。これはwatchOS 9の機能を利用している。コンパスやワークアウトアプリも改善。また睡眠記録には睡眠ステージが登場し、より詳しい情報を提供可能とする。

新しい服薬の体験では、ユーザーが服薬リストを作成し、服用スケジュールとリマインダーを設定し、薬の情報をヘルスケアアプリで確認し、管理・記録できる。

Apple Watch NikeとApple Watch Hermèsにも、新しいバンドと文字盤が登場する。

Apple Watch Nike
Apple Watch Hermès

Apple Watch SE

第2世代となるApple Watch SEも16日から発売される。価格は37,800円から。

Apple Watch Series 8/Ultraと同じS8 SiPデュアルコアプロセッサを搭載し、前世代よりも20%高速化したほか、衝突事故検出や国際ローミング対応などでアップグレードした。

ケースデザインは従来モデルと同じで、40mmと44mmを用意。新しいナイロン複合材素材のバックケースにより、従来より軽量化した。watchOS 9により強化されたフィットネスとウェルネスの機能と新しいコンパスアプリケーションも利用できる。

Apple Watch Ultraも登場

また、新シリーズのApple Watch Ultraも登場。詳細は別記事でレポートしている。

Apple Watch Ultra