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Apple Watch、日本で心房細動履歴に対応

心房細動履歴を表示したiPhone 15 ProとApple Watch

アップルは22日、Apple Watchにおいて、心房細動履歴に対応した。iOS 17.0以降とwatchOS 10.0以降で、心房細動の兆候などを長期的に記録して、健康管理に役立てられるようになる。

心房細動は、治療をせずに放置すると脳卒中につながる恐れがある主な疾患の1つで、日本には心房細動がある人が約100万人いると推定されている。従来、Apple Watchでは「心電図アプリ」で心房細動の兆候をチェックし、通知を受けられたが、新たにその履歴を管理できるようになる。

心房細動履歴は、心臓が心房細動の兆候を示した時間(心房細動負荷)を長期間にわたって確認できるため、その情報を医師と共有して有意義な対話に繋げられる。

研究調査によると、心房細動負荷と呼ばれる心房細動を起こしている時間は、その人の症状、全体的な生活の質、そして合併症のリスクに影響を与える可能性がある。心房細動の持続時間は、定期的な運動、心臓にやさしい食生活、健康的な体重の維持や、心房細動を悪化させる恐れがある疾患の治療によって減らせる可能性があるという。

Apple Watchで心房細動履歴への対応することで、心房細動の頻度を長期にわたって記録したり、健康状態に影響を及ぼす生活習慣要因を管理するための方法を提供する。

対象となるのは、心房細動と診断されたApple Watchユーザーで、Apple Watchの心房細動履歴機能を有効にし、心房細動の兆候を示した時間の推定値などの情報にアクセスできる。

ユーザーは週ごとに通知を受け取り、心房細動に関連する可能性がある生活習慣要因の詳細な履歴をヘルスケアアプリで確認可能。また、かかりつけの医療機関とのより会話のため、心房細動と生活習慣要因の履歴が記載されたPDFをダウンロードできる。