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25年開業の「神戸アリーナ」、フルキャッシュレスなどスマートシティ推進

One Bright KOBEは、神戸市とスマートバリューが2022年8月に締結した「都心・ウォーターフロントエリアの未来づくり」に向けた事業連携協定に基づき、大阪・関西万博が開幕する2025年4月の開業に向けて推進している「神戸アリーナプロジェクト」の進捗状況を発表した。

神戸アリーナプロジェクトは、2021年に神戸市が公募した新港突堤西地区(第2突堤)再開発事業に伴う、スマートバリューとNTT都市開発、NTTドコモの3社企業コンソーシアムによる民設民営のアリーナプロジェクト。

アリーナがコミュニティ作りを促進するプラットフォームでありたいとの想いから、2023年1月に「人と人、人とまちがつながる共創事業:Commons Tech KOBE」を発足。アリーナのICT構築と共に、周辺エリアにも波及効果が生まれるデジタルプラットフォームの社会実装を、様々な地元企業と連携しながら準備を進めている。現在の進捗状況は下記の通り。

アリーナアプリの実装やスマートシティへの取り組み

アリーナアプリを活用し、来場者の利便性向上やフルキャッシュレス、スマホチケットの機能を提供する。環境負荷低減への貢献アクションにより、地域で活用できるデジタルクーポンを付与するなど、周辺地域とも連携する形で回遊性向上や観光しやすい仕組み作りなどを実装する。港都神戸を象徴する三宮・ウォーターフロントエリアから、スマートシティへの取り組みへと進展させていく予定。

産学共創による取り組み

産学共創による取り組みも推進。第一弾として、神戸大学バリュースクールとの連携により、2024年から学生と共に地域の課題解決や活性化に寄与する取り組みをはじめとした新たな価値創造を目指すプロジェクトを予定している。

アリーナ開業後に向けたコミュニティ作りの取り組み

アリーナ周辺エリアでのご当地マルシェや子育て世代のコミュニティ作りを促進するイベント実施等、デジタルプラットフォームをベースに「参加する人と人、人とまちがつながり神戸の魅力を体感できる取り組み」の共創を予定。企業のオープンイノベーションやスタートアップによる社会課題解決に繋がる取り組みを推進するコミュニティの創発にも努める。

協創パートナーシッププログラム

2023年4月にアリーナの新築工事が着工し、神戸アリーナプロジェクトのビジョンに賛同する企業と「協創パートナーシッププログラム」の契約締結を開始。従来の広告露出を重視したスポンサーシップと異なり、各企業・団体と共に「次世代アリーナを基点にした新たなまちの魅力づくり」に取り組んでいく。

現時点での取り組みは下記の通り。

  • 朝日放送グループホールディングス・ベスティ
    映像制作メディアの知見を活かした新たな感動体験の創出やアリーナ主催イベントの共同企画
  • スカパーJSAT
    コンテンツ共同開発・宇宙事業の活用による災害時の緊急回線確保・サステナブルな取り組み
  • ウイングアーク1st
    アリーナを基点としたデータ活用におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の創出
  • シナジーマーケティング
    CRM領域におけるデジタルマーケティングを活用した利便性向上・地域活性化施策の協創

B.LEAGUE「神戸ストークス」のホームアリーナとして

2023年7月16日に開催された「Kobe Love Port・みなとまつり」のイベントステージで、新チーム名「神戸ストークス」や新ロゴを発表。「HELLO KOBE アクション」と題して9つのプロジェクトを始動し、中でも特に産学連携を強化している。

  • 流通科学大学と、集客をテーマに、学生がイベントやPR活動を企画
  • 神戸女子大学と、地産地消・アスリートの栄養をテーマに共同で商品開発
  • 神戸芸術工科大学とは新マスコット誕生に向けたプロジェクトを開始

さらに、来年150周年を迎える元町商店街との連携を中心に、神戸・兵庫の特産品を県外へPRするなど、バスケットボールを通じて、新たなまちの魅力作りに取り組んでいる。23~24シーズンの神戸開幕戦は2023年10月25日に神戸ワールド記念ホールで開催する。