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神戸新アリーナと一体の街づくり 六甲山を一望できる屋外劇場

新港第二突堤 鳥瞰イメージ。画像右側の先端位置に緑地空間とにぎわい施設を整備する

神戸アリーナプロジェクトを運営するOne Bright KOBEは、神戸ウォーターフロントで開発を進めているアリーナ周辺エリアに、アリーナのみでなく屋外でもイベントを開催できるパークエリアを整備する。

One Bright KOBEはアリーナ周辺エリアにおいて、港湾緑地の借り受けの国内第一号事例として、神戸市より「港湾環境整備計画」の認定を受けた。アリーナとアリーナ周辺の港湾緑地を一体運営することにより、日常的なにぎわいを創出する神戸の新たな街づくりに取り組む。なお神戸新アリーナの名称は「ジーライオンアリーナ神戸」に決定しており、2025年4月に開業する。

対象となるのは、第二突堤内の「GLION ARENA KOBE」周辺空間(港湾緑地)。第二突堤先端には「Regeneration(再生)」をテーマにした新たな建築物を計画。様々な国内外の事例研究を基に「Open(広場性)」「View(眺望性)」「Green(緑化)」「Symbolic(モニュメント性)」の4つの軸を念頭に、神戸ならではの海と山が身近に感じられるランドマークエリアとなるよう設計する。

建築物の屋根上は開放感のある観覧席にもなり、建物内には飲食店や共用スペースを併設する。屋外でのイベント開催も予定し、365日にぎわいが生まれる新たなパークエリアの創出を目指す。

海から臨む緑の丘イメージ

設計を担う畑友洋建築設計事務所 代表 畑友洋氏によれば、緑の丘のような建築を計画しており、パノラマに広がる海が一望できる、屋外劇場のような開かれた場所になるという。丘からは六甲山系の山並みを一望でき、神戸の海と山の風景を直結した神戸ならではの雄大な魅力を感じられるとしている。

神戸の海を一望できる緑の丘よりの眺望イメージ
緑の丘の内部イメージ

なお、「港湾環境整備計画制度(みなと緑地 PPP)」の国内第一号案件で、同制度を用いて官民連携でみなとのにぎわい空間を創出する日本初の事例となる。

施設立地は神戸市中央区新港町130番1、130番1地先国有地 南側先端部。構造は1棟2階建てで、建築面積は約900m2を予定する。