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無印「インフラゼロでも暮らせる家」 水道・電気を自給自足

「無印良品の家」を展開するMUJI HOUSEは、エネルギーや水などのインフラが無くても暮らせる移動式住宅の実証実験「ゼロ・プロジェクト」を開始する。

エネルギーや生活水などを既存のライフラインに依存しないモバイルユニットを、移設・組み合わせることでインフラの整わない場所でも暮らすことのできる移動式住宅。2023年はプロトタイプを開発し、実証実験として実際に生活する人を12月から募集する予定。その結果により、2024年以降「インフラゼロでも暮らせる家」の実用化を目指す。

ゼロ・プロジェクトでは以下の4つのゼロについて実証実験を行なう。

  • インフラ・ゼロ
    エネルギーや水を自ら生成する仕組みをつくることで既存のインフラに頼らない家に
  • カーボン・ゼロ
    太陽光発電や廃棄物発電などの再生可能エネルギーを活用することで、温室効果ガスの排出を実質ゼロに
  • リビングコスト・ゼロ
    取得したエネルギーの効率的な利用、廃棄・排泄物の処理コストをかけないことにより、生活に必要なエネルギーコストを実質ゼロに
  • 災害リスクゼロ
    生活インフラの自給自足とどこにでも移動ができる機能を備えることで、自然災害のリスクを回避

移動式住宅は、高気密高断熱仕様、屋根&壁一体型太陽光発電、モバイル用シャーシから構成。インフラユニットとして蓄電池&水循環システムを搭載する。

これらの実現に向け、社会インフラのイノベーションを推進するU3イノベーションズ、屋根一体型太陽光パネル「Roof-1」を開発するモノクロームとも連携し、具体的な実証実験を進めていく。