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「後席シートベルト着用率」一般道で42.9%の低水準 JAF調べ

JAFは2022年10月11日から12月3日までの間、警察庁と合同で「シートベルト着用状況全国調査」を実施した。それによると、一般道路での後席シートベルト着用率は42.9%と、依然として低い水準であることがわかったという。

調査は全国885カ所で実施。後部座席(以下、後席)でのシートベルト着用率は、一般道路で42.9%(前年同値)と低水準であったものの、高速道路はで78%(前年比2.3ポイント増)となり、2002年の合同調査開始以来、過去最高となった。

運転席の着用率は一般道路で99.1%(前年同値)、高速道路等で99.6%(前年同値)、助手席においてもそれぞれ95%を超える結果となっている。

2008年に後席でのシートベルト着用が義務化されてから10年以上経過したが、依然として後席は他の座席と比べて着用率が低い状態で推移。その中でも、一般道路で着用率の低さが際立ち、改めて後席でのシートベルト着用の重要性が十分に浸透していないことを示す結果となった。

JAFでは、交通事故の際、後部座席でシートベルトをしていないと発生する危険性として、下記の3つを挙げている。

  • 車内の構造物(ピラーやシートなど)に激突し、自らが傷害を負う危険性
  • 運転者や助手席同乗者へぶつかり、危害を加える危険性
  • 窓などから車外に放出される危険性

また、現在の着用状況等を踏まえ、特設サイト「後席シートベルトの安心力」を公開。正しい着用方法やスムーズにシートベルトが着用できる豆知識、着用しない場合の危険性などについて、動画や画像で解説している。