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ZHDとソフトバンク、PayPayを連結子会社化

Zホールディングス(ZHD)とソフトバンクは、それぞれがPayPay株式会社を連結子会社化すると発表した。ソフトバンクとの間で、PayPayの連結子会社とするための一連の取引に関して取引契約書を締結した。

PayPayは、これまではソフトバンクグループ株式会社を親会社とし、ZHDグループやソフトバンクらの株主が強みを持ち寄る形を採っていたが、今回の取引により、ZHDとソフトバンクが中間持株会社を共同経営し、PayPayを連結化することで、PayPayの収益機会拡大を目指す。

PayPay収益化においては、LINEユーザーとのID連携などをすすめることで、ユーザー基盤拡大や金融サービスの多様化などを推進する。あわせて、PayPayカード株式会社がPayPay傘下に移管される予定で、PayPayカードの「クレジットカード」とPayPayの「スマホ決済」の連携により、金融事業の強化を図る。

また、PayPay経済圏の拡大によるビジネス拡大も狙う。PayPayポイントを軸に、モバイル、Eコマース、メディア、コミュニケーションなどソフトバンクとZHDの各種サービスの連携を深め、経済圏を拡大。ソフトバンクのモバイルサービスでは、連携の深化を通じた顧客への付加サービスが可能となり、他社との差別化や新規契約獲得の増加、解約抑止効果の向上が期待できるという。また、ソフトバンクの法人事業でも、PayPayを活用したデジタルマーケティングの増加などを見込む。

PayPayの金融サービスにおいても、相互連携性の高いメディア・ECサービスなどにおいて、エンジニア・人材等を有するZHDグループと連結することで成長を図る。また、PayPayを連結化し、業績・財務観点でも関係性を強固にすることで、共同のビジョンに基づく円滑な事業推進やシナジー創出を目指す。