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節電ポイント 8月中にスタートへ。2000円ポイント付与

政府は、節電に協力した家庭を対象に2,000円相当のポイントを付与する事業を8月中に開始する。

今夏・冬の電力受容ひっ迫に対し、一定の節電を促すためにポイントを付与する仕組み。この「節電ポイント」は、電力会社が提供する節電プログラムに参加する家庭に対し、追加で2,000円相当のポイントを付与する形が想定されている。

萩生田光一経済産業省大臣は、28日の会見で需要面での対策として節電ポイントについて言及。「電力各社の節電プログラムに参加すると、2,000円相当のポイント付与するしくみを、8月中に開始できるように準備する。秋以降は、寒くなる日に節電するとポイントを付与するといった形を想定している」とした。

電力会社が独自に準備していた節電プログラムに、政府が後から参加する形となるため、地域や電力会社によって違いが出る見込み。萩生田大臣は「すでに始めている事業者の良い例を横展開して、節電プログラムを知ってもらい、後押しする。先行して各社がやっていたものを『政府として後押し』して使わせてもらう。また、一番厳しいのは今年の冬。プッシュ型で節電のお願いをできる仕組みを作っていくのは、今後を考えても重要」と説明した。

松野博一官房長官は、28日の会見において「この夏は、まず供給力の確保が大事。政府として火力発電所の再稼働など、供給サイドの対応に努めている。熱中症回避にはエアコンを適切に利用することが大事で、無理な節電はお願いしていない。8月には節電プログラムに参加した家庭に2,000円相当のポイント付与を開始する」と、今夏の電力問題への対応と節電ポイントの導入について言及した。