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ドアダッシュ終了。日本ではウォルトに集約

フードデリバリー大手の米DoorDashは1日、同じくデリバリー大手のWolt Enterprises Oy(Wolt)の買収完了を発表した。DoorDashは、米国を含む世界27カ国において事業を展開することになるが、日本においてはDoorDash(ドアダッシュ)ブランドの事業を止め、Wolt(ウォルト)ブランドに集約する。

DoorDashは米国最大手のフードデリバリー会社で、日本では2021年6月にサービスを開始した。Woltはフィンランドのフードデリバリー大手で、日本上陸は'20年3月。今回の買収完了にあわせ、日本で存続するのはWoltとなり、DoorDashブランドのサービス・アプリは8月31日をもって終了する。

まだWoltを使ったことのないDoorDashユーザーにはプロモコードを発行し、移行を促す。Wolt配達エリア外においては、配達エリア拡大と加盟店の移行を進め、準備が整い次第DoorDashアプリやメールで案内するとしている。

グローバルでは、Woltの本社はフィンランドに拠点を置き、Wolt CEOのミキ・クーシは、DoorDashの米国以外の全てのマーケットの事業を監督。Woltは既存の全てのマーケットで、従来と同様のオペレーションを維持する。

フードデリバリーサービスでは、1月末にfoodpandaが、5月にはDiDi Foodが日本市場から撤退し、楽天ぐるなびも7月にサービス終了するなど、競争激化により撤退する事業者が増えている。DoorDashの場合は、グローバルでの事業買収のためやや事情は異なるが、DoorDashブランドのサービスは日本上陸から約1年で終了することとなった。