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国会図書館、絶版本をPCやスマホで閲覧可能に 約152万点

国立国会図書館は、絶版等の理由で入手が困難な資料を、インターネットを通じてパソコンやタブレットで閲覧できる「個人向けデジタル化資料送信サービス」を19日からスタートした。

同館のデジタル化資料のうち、絶版等の理由で入手が困難なものを、利用者のPC、タブレット、スマートフォンなどからインターネット経由で閲覧できるサービス。「国立国会図書館デジタルコレクション」で資料の本文画像を閲覧できる。開始当初は閲覧のみだが、2023年1月を目途に印刷機能を提供予定としている。

利用できる資料は、昭和43年までに受け入れた図書等約55万点、明治期以降に発行された雑誌のうち、刊行後5年以上経過したもので、商業出版されていないもの約82万点など、「図書館向けデジタル化資料送信サービス」対象の約152万点。商業雑誌や漫画は含まれない。今後デジタル化する資料も、絶版等で入手困難資料となった資料を確認しながら、送信対象に追加していく。

国立国会図書館の「登録利用者(本登録)」のうち、日本国内に居住している人が、利用の対象となる。

デジタル化・ネットワーク化への対応とともに、コロナ禍で国会図書館や公共図書館、大学図書館等に来館せずに利用できるデジタル化資料へのニーズが、研究者・学生等の個人から高まった。そのため、著作権法の一部改正(令和3年法律第52号)により今回の取組が実現した。