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カゴメ・NEC・プリン職人による「AI(愛)のプリン」。野菜嫌い克服

カゴメとNECは、カゴメの調査結果とNECのAIを活用し、子どもの野菜嫌い克服を目指す「AI(愛)のプリン」を開発する。プリン職人の協力も得ながらレシピを開発し、夏の発売を目指す。

カゴメの野菜摂取推進活動「野菜をとろうキャンペーン」にNECが賛同しており、その一環としての取り組み。

カゴメが2019年に行なった調査で、野菜が好きな子どもでも、そのうち74%は嫌いな野菜があることが判明。そこで、子どもの野菜嫌い克服を目指し、老若男女を問わず人気がある「プリン」と、NECによるデータ間の隠れたつながりを発見する「リンク予測AI」を組み合わせたAI(愛)のプリンを開発する。

開発ではまず、NECが収集した50万種類以上の料理のレシピとそれらの食材の組み合わせをAIが学習。カゴメの調査結果を参考に選定した子どもが苦手な21種類の野菜に対して、AIが導き出したそれぞれに相性の良い食材を選定し、その中からAI(愛)のプリンのレシピを作る。

AI(愛)のプリン 開発の流れ

ベースとなる食材の組み合わせは、特設サイト上で一般投票を行ない、その結果を参考に100通りの組み合わせの中から6件を採用。岐阜のちいさなお菓子屋さん「プルシック」の所浩史オーナーシェフの協力のもと、子どもが苦手な野菜にチャレンジしやすいプリンのレシピを開発する。なお、所浩史オーナーシェフはプリン職人で、「パステルのなめらかプリン」の生みの親。

AI(愛)のプリンの特設サイト

開発したプリンはプルシックなどの店舗のほか、プルシックのオンラインストアで、夏に販売する予定。

リンク予測AIは、ものごとの関係性を分析して隠れた関係性を発見する説明可能AI。今後、食品や化粧品などの開発支援への展開を目指している。

AI(愛)のプリン コンセプト動画