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b8ta日本法人が独立「米国事業に左右されず」

東京・渋谷にあるb8ta Tokyo -Shibuya(2021年11月のオープン時)

b8ta Japanは、米国のb8taから日本国内の事業と商標などを独占的に取得、米国事業に左右されず、独自に事業を展開する体制になったと発表した。

b8taは、店舗内の区画をブランドに定額で提供し、消費者には発見、体験、購入の場として展開する「体験型ストア」。b8ta Japanは米国のベンチャーキャピタルとb8taの合弁会社として2019年に設立され、日本国内で事業を運営。2020年9月には米b8taとの資本関係を解消した上で、商標とソフトウェアの日本国内での使用についてライセンス料を支払うモデルに移行していた。その後の1年にわたる協議を経て、2021年12月末に、日本国内での“b8ta”の商標権やソフトウェアのライセンスをb8ta Japanが独占的に取得することでb8taと合意した。

コロナ禍の影響を強く受けている米国において、米b8taは2月18日に米国内の体験型店舗をすべて閉鎖、ライブコマースへのシフトなど方針転換が決定的になっている。一方、b8ta Japanは、すでに米b8taから独立した法人であり、こうした米国事業における方針転換は、日本国内の運営に一切影響がないとしている。事業継続に必要な資産もすべてb8ta Japanで確保しており、今後も米国の事業に左右されることなく日本での事業展開を継続する方針。

また、現在の合同会社から株式会社への移行も準備中で、第三者割当増資を実施して「日本のb8ta事業を一気に加速させていく」としている。さらに今後は、日本からアジアへ進出する計画も表明している。