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PhotoshopにWeb版。コラボ機能強化へ

アドビは、チームの共同作業を促進する機能を強化し、Photoshop、IllustratorのWeb版(ベータ版)を公開したほか、チームの共同作業用機能として、「Adobe Creative Cloudスペース」「同カンバス」のプライベートベータ版を発表した。

いずれも遠隔地からの共同作業を円滑にする為に開発されたツール。Photoshop及びIllustratorのWeb版はCreative Cloudを利用していなくてもEdgeやChromeなどのWebブラウザから利用可能。関係者との共同作業で、普段Photoshop等を利用していない人でも、アプリをインストールすることなく利用できる。作業中のデータを確認し、コメントを残せる他、簡単な修正作業も行なえる。コメントはデスクトップ版、iPad版に直接届くため、シームレスに作業を行なえる。

現在、Photoshop web版は、パブリックベータ版として公開され、Photoshopファイルをブラウザで表示したときのヘッダーに表示される「Adobe Photoshop web版(ベータ)で開く」をクリックすることで利用できる。Illustrator web版は、プライベートベータ版として一部のユーザーに公開される。

Creative Cloud スペース

Adobe Creative Cloud スペースは、コンテンツとコンテキストと人を1カ所に集約し、全員が常に同じ情報にアクセスできるようにするもの。

チーム専用の共有デジタルスペースで、プロジェクトチームごとに人、スペース、ライブラリを編成。適切な人が共有作業にアクセスできるようにする。スペース内では、作業中のファイルを追加したり、ライブラリを共有して全員がプロジェクトに一貫性を保てるようにできる他、関連ドキュメントやタスクボード、他のプロジェクトリソースへのリンクを貼ることもできる。新しいメンバーを招待すれば、作業に必要な全てのファイルやライブラリにアクセスできる。

Creative Cloud Webアプリや、Fresco、Illustrator、Photoshop、XDなどデスクトップ、タブレットなどCreative Cloudアプリで利用可能。これらのアプリからは、新しいスペースの作成や招待されたスペースの閲覧、スペースへのコンテンツの追加などが可能。

Creative Cloud カンバス

Adobe Creative Cloud カンバスは、さまざまなタイプのクリエイティブワークを1つのビューにまとめることができる機能。シェイプ、テキスト、ステッカー、画像の他、IllustratorのイラストやXDで制作したランディングページデザイン(英語)などを1カ所に配置し、視覚的に確認できる。カンバス上のドキュメントはソースにリンクされ、ワンクリックで開くことができる。

チームはカンバスにコンテンツをレイアウトし、コンテンツそれぞれの文脈を明示し、他のメンバーにアイデアやフィードバックの提供を呼びかけることができる。メンバーは、カンバスにステッカーを追加したり、コメントを投稿したり、音声やビデオのライブチャットに参加して議論することもできる。

スペース及びカンバスは、いずれも限定的なプライベートベータ版として提供され、ベータプログラム参加者からのフィードバックを採り入れながら製品版の開発を進める。来年には全てのCreative Cloudメンバーが利用できる予定。