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「1週間が30分に」デロイト、AI規制調査を自動化するAIエージェント
2026年1月9日 17:59
デロイト トーマツは、同社のAI規制対応支援サービスの強化を目的に、企業のAIサービスに関連する規制情報と対応策を自動で収集するAIエージェントを開発した。これにより、AI規制調査に要する時間を大幅に短縮できるという。
AI規制対応支援サービスは、国内外の数百件におよぶAI規制やガイドラインから、企業がAIや関連サービスを展開する際に順守すべき法令などの規則を特定し、具体的な対応策を提示するもの。自動車、医療、IT、製造など幅広い業界を対象とする。
近年、AIによる事故や倫理的問題などのリスクが顕在化しており、AIガバナンスの重要性が増している。EUのAI規制法や日本のAI新法など、各国・地域で制度整備が進む一方、規制の複雑さや曖昧さ、変化の速さにより、現場での実装や体制構築が難しくなっているという。
同サービスでは、AIエージェントがWeb上のAI規制の最新情報を自律的に収集・分析し、結果を同社のAIガバナンス専門家がレビューすることで、規制情報の網羅的な整理や、高精度なリスク評価、対応策の提案を行なう。各国・地域の情報を網羅的に扱うため、提供地域ごとのリスク評価にも対応する。
AIエージェントには、同社の持つAIガバナンス業務の知見を反映したアルゴリズムを搭載。100回以上の自律的な情報取得や分析、レビューを通じて、対象サービスの機能や適用地域を踏まえた関連性の高い規制情報を抽出・整理する。規制間の優先順位付けや重複排除も行ない、調査精度を高めている。
同社によれば、AIエージェントを用いて約30分で作成した規制情報レポートの段階で、従来は専門家が1週間程度かけて実施していた評価と比べ、約8割相当の精度を実現したという。専門家によるフィードバックを反映することで、継続的な精度改善も図る。
今後はAI規制対応支援サービスを起点に、AIリスク評価やAIガバナンスポリシーの策定、運用体制の構築、社内ガイドラインの整備・運用、人材育成支援など、企業のAIガバナンスに関わる総合的な支援を提供するとしている。






