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りそなHDと京葉銀行がDXで提携。りそなグループアプリを拡大

りそなホールディングスと京葉銀行は、戦略的業務提携に関する協定を締結した。りそなグループアプリを京葉銀行で利用可能にするなど、DX化やソリューション分野などで連携していく。

千葉県を中心に首都圏に拠点を持つ京葉銀行と、りそなHDが協力。デジタル分野を中心に幅広い分野で提携し、「リアルとデジタルの融合」「首都圏の地続きのメリット」「顧客基盤の相互活用」をテーマに協議を進め、両社が得意とするリテール業務を強化していく。

デジタル分野においては、りそなグループアプリを京葉銀行に提供。同アプリはダウンロード数410万を超えており、りそな銀行で「ATMを超える利用頻度」とのことで、利用者の支持を集めている。りそなグループアプリを京葉銀行でも導入すべく準備を進め、同アプリを共通基盤として提携効果を高める狙い。また、デジタルマーケティングやデータビジネスでも協力していく。

京葉銀行でもアプリを提供しており、口座開設者の10%程度が利用している。そのため、しばらくはアプリが併存する形となるが、りそなグループアプリの導入によりアプリ利用者を増やしていく考え。りそなHDは、アプリダウンロード数1,000万を目標としており、「ユーザーが増えるほど、ネットワーク効果が出てくる。提携を含めて多くの人に使ってもらうことは戦略上重要」(りそなホールディングス 南 昌宏社長)としている。

ソリューション分野では、相続・事業承継やM&A、シンジケートローン、ビジネスマッチングなどで協力。また、人材交流等も予定している。

なお、資本提携については、現時点では考えていないとする。「地銀連携は資本・システムありきだったが、オープンAPIなど銀行のあり方も変わっている。情報の収益化の新しいモデルケースとして、京葉銀行とともに新しい提携の形を作っていきたい」(りそなHD 南社長)とした。