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Instagram、攻撃的なDMリクエストをブロック。同じ人の別アカも

攻撃的なメッセージリクエストを隠す

Instagramは21日(米国時間)、攻撃的なDMの送信リクエスト(メッセージリクエスト)を隠す機能の提供を発表した。ブロックしたアカウントの持ち主の別アカウントの事前ブロック機能も提供する。

メッセージリクエストを隠す機能をオンにすると、攻撃的な語句や絵文字を含むDMをフィルターする。フィルタリングは、普段友人とのやりとりに用いられる受信トレイではなく、メッセージリクエストにおいて適用され、すでに提供されているコメントフィルターと同じように働く。メッセージリクエストとコメントのフィルター機能は、まとめて「プライバシー設定」に新しく用意される「Hidden Words」セクションから設定できるようになる。

攻撃的なDMは、メッセージリクエストの「Hidden Requests」(隠されたリクエスト)フォルダーに自動的に分類される。フォルダーを開いても、メッセージのテキストは非表示で、テキストをタップしなければ表示されない。内容を表示しないまま、メッセージリクエストを許可するか、削除または通報するかを選択できる。

攻撃的な語句のリストは、反差別やいじめ対策団体と協力して用意されたもの。そのほかに、ユーザーが任意に非表示にしたい語句や絵文字を追加できるカスタムリストも作成できる。メッセージのフィルターはユーザーの端末上で行なわれ、機能をオンにしてもメッセージを通報しない限り、その内容はInstagramに共有されない。

メッセージリクエストを隠す機能は数週間のうちに一部の国で提供され、その後数カ月にわたって他の国でも段階的に提供される予定。

あるアカウントをブロックする際に、そのアカウントの持ち主が今後作成する新しいアカウントも含めて事前にブロックすることを選択できる機能も追加される。こちらは、数週間のうちに世界中で提供される。機能の仕組みについては明かされていない。

ブロック時に別の新規アカウントも含めてブロックするか選択できる

今回発表された2つの機能は、2020年に提供された、望まないコメントの一括削除・一括ブロック機能や、人を傷つける可能性のあるコメントをAIが警告する機能などに続く、いじめ・嫌がらせ防止の一環。Instagramでは、コメントフィルターのカスタムリストに含まれる単語の、よくあるスペルミスも含めて検知しフィルターする試みも始めており、今後も専門家などと協力して、オンラインでの嫌がらせを防ぐ取り組みを推進していく。