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Facebook版Clubhouse「ライブオーディオルーム」。音声対応強化

Facebookは19日(米国時間)、Clubhouse的な音声コミュニケーション機能「ライブオーディオルーム」やFacebook内でのPodcast再生など、音声体験を強化する新機能を発表した。

今夏までにスタート予定の「ライブオーディオルーム」は、関心のあるトピックのコミュニティで音声で交流できるという、音声SNS「Clubhouse」的な機能。まず、グループでのライブオーディオルームのテストを行なう予定で、先行テストの一環として著名人にライブオーディオルームを提供し、他の著名人、専門家、ファンとの会話ができるようにする。

アメリカンフットボールのRussell Wilson、ミュージシャンのTOKiMONSTA、アーティスト兼ディレクターのElle Moxleyなどが、ライブオーディオルームを順次展開する。夏にはMessengerでもライブオーディオルームを導入し、簡単に友達と会話ができるようにしていく。

音声コミュニケーション強化のために、Facebook上に新しい音声作成機能を構築。写真や動画と同様に、直観的に扱えるミキシング機能やサウンドエフェクト、ボイスエフェクト、フィルターなどを用意する予定。また、AIを活用し、“街角で録音したとしても素晴らしい音質にできる”という。短時間の音声クリップ「サウンドバイト」も準備する。

また、ポッドキャスト対応を強化。今後数カ月以内に、Facebookアプリ上で直接ポッドキャストを再生可能とし、さらにバックグラウンド再生にも対応する。興味がありそうなポッドキャストやエピソードを見つけやすくする機能なども提供。ポッドキャスト制作者は、Facebookアプリ内で直接リスナーにリーチし、つながれるようになる。

Facebookは、音声対応の強化により、テキストや動画との更なる相乗効果を期待。例えば、クリエイターがライブ配信の後にライブの会話をポッドキャストにして、後から聴けるようにするなどの利用を想定。また、誰もが音声コンテンツのキャプション(字幕)機能を提供予定としている。音声対応にあわせて、Facebookスターによる“応援”など収益化の機能も強化していく。