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KDDI大阪堺データセンターが稼働 シャープ堺工場跡地を再活用
2026年1月22日 17:24
KDDIは、大阪府堺市に新設した「大阪堺データセンター」の稼働を開始した。製薬業界や製造業界などにおけるAIの社会実装を見据え、NVIDIAのAIサーバーやGoogleの生成AIモデル「Gemini」のオンプレミス提供に対応する。
同データセンターは、2025年4月に取得したシャープ堺工場跡地に構築。大規模な電力設備や冷却インフラを再活用し、KDDIが30年以上にわたって国内外で培ってきたデータセンター運用の知見を活かすことで、半年という短期間での稼働を実現した。建物は地上4階建て、延床面積は約57,000m2で、使用電力は100%再生可能エネルギー由来としている。
サーバーには、NVIDIAの「GB200 NVL72」などを採用。直接液体冷却方式による高効率な冷却と高性能な計算処理を両立する。
また、国内運用によるデータのソブリン性(主権性)を確保している点も特徴。国内法令・規制のもとで、高機密な医療データや企業の設計図面などを国内に留めたままAIによる分析・学習を可能とし、国外への不適切なデータ移転や外部流出を防ぐ。
今後の活用例として、武田薬品工業と連携し、電子カルテなど医療ビッグデータを活用した分析プロジェクトを4月から開始予定。また、自動車や航空機などの開発で重要な流体解析の分野でも、スタートアップのモルゲンロットとともにシミュレーションの高速化・高精度化を支援する。
国産AIの開発・推論では、KDDIグループのELYZAとともに、領域/企業特化型のモデル開発やサービス提供を目指す。




