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DNP、リサイクル素材70%の非接触ICカード。国内初

大日本印刷は、リサイクルプラスチック材を使用したICカードの製造を4月に開始する。第1弾として、丸井グループがみんな電力と提携して発行している「みんな電力 エポスカード」に採用された。

DNPは2018年頃から丸井グループと共に環境に配慮したICクレジットカードについて検討を進めており、今回、日本初となるリサイクルPVC(ポリ塩化ビニル)を使用した非接触対応のICクレジットカードを提供する。

欧州のカード用リサイクルPVCを提供するサプライヤーと連携し、欧州のパッケージ工場から排出されるプラスチックの一つであるPVCの廃材・中間材を回収し、リサイクル材の使用率99%に加工したシートを使用してカードを製造する。リサイクルPVCをICカードのコア部分に使用することで、リサイクル素材の使用率は約70%(重量比)となる。

カード1枚あたり約9.8gのCO2排出量を削減。1,000枚で、約10kgのCO2排出削減効果を実現する。なお、リサイクルPVCを使わない従来カードと比較し、5%程度価格は上昇する。

今後は、7月を目処にリサイクル素材のICカードを量産する体制を構築。2025年度までに関連サービス含め約40億円の売上を目指す。