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DNP、EV向け大電力ワイヤレス充電シート。薄型軽量で将来はIH家電にも

大日本印刷は、電機自動車等に対応する11.1kWの大電力対応ワイヤレス充電用シート型コイルを開発した。従来より薄型軽量で、IH家電にも応用が可能。

大電力伝送(SAE J2954-WPT3/11.1kWクラス)に対応した、薄型・軽量かつ低コストなワイヤレス充電用シート型コイル。EVやPHEVのほか、市場が拡大している無人搬送車(AGV)にも使用可能。

送電側と受電側の両方のワイヤレス充電システムに対応。高精細フォトリソグラフィ技術により、大幅な薄型・軽量化を実現。電動車向けのフェライトを含めたコイルの厚さは約3mm、重量は約1kg(SAE Internationalが規定するJ2954 WPT3/Z2対応のコイルの場合)で、リッツ線を用いた同仕様の既存製品の厚さ約12mm、重量約4kg以上と比べ、約4分の1に薄型・軽量化した。

使用する材料も削減され、低コスト化した他、独自のコイル設計技術で、コイルの外側に発生する漏洩磁界を低減。熱の低減や平均化を実現することで大電力の伝送を可能とした。コイルのサイズや使用電力に合わせた最適設計技術により、設置スペースが小さいAGVにも応用可能。また、IH家電のコイルとしての代用も可能としている。

今後は、早期製品化を推進。2025年までに年間50億円の売上を目指し、国内外の自動車メーカーや、道路等のインフラ業界、IH家電メーカーにも提供していく。また、これらの技術を応用し、将来的には走行中充電向けにも発展させるとしている。