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PayPay・LINE Pay統合は「国内コード決済」のみ。LINE Payはなくならない

PayPayとLINE Payは、国内の“コード決済”を、2022年4月を目処にPayPayに統合することで協議を開始した。LINEとヤフー/Zホールディングの経営統合に伴うもので、加盟店や利用回数が多いPayPayに、コード決済を集約する形となる。

これにあわせて、今年の4月下旬以降、全国のPayPay加盟店のうち、ユーザースキャン方式(ユーザーが店舗のQRコードを撮影・決済を行なう方式)の店舗において、同じコードでLINE Payでの支払いに対応。店舗では1つのコードで2つの支払い方式に対応できるようになる。また、LINEウォレットからのPayPay支払いにも対応するなど、統合への準備を進めていく。

この発表を受け、LINE Payが来年にも無くなるように受け止めてる人も多いようだが、ZHD広報は「LINE Payがなくなるわけではない」とている。統合されるのは「国内のQR・バーコード決済」のみとなる。

LINE Payは、コード決済のほか、クレジットカードやNFC、送金、請求書払いなどの機能をもっており、これらは継続していく。つまり、PayPayへの統合が決定しているのは、店舗でのコード決済部分のみで、それ以外のLINE Payの機能は、当面継続予定だ。

加えて、海外でもLINE Payは継続展開していく。PayPayは海外展開していないうえ、LINE Payのシェアが高い台湾など、アジア主要国における発展を目指していく。

“統合”という点で、気になるのはポイントなどのロイヤリティプログラムについて。詳細は決定していないが、LINE、PayPay、Yahoo!のそれぞれのロイヤリティプログラムの統合を予定しており、お得な買い物体験を目指すとしている。