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小田急、リクエストに応じた経路で運行する「E‐バス」。運賃無料

使用車両

小田急電鉄は、東京都町田市でオンデマンド交通「E‐バス」の実証運行を実施する。期間は11月16日から12月25日まで。使用車両はトヨタ アルファードで、最大同時運行台数は2台。MaaSアプリ「EMot」を利用することで誰でも乗車費用無料で参加できる。

E‐バスは、対象エリアとなる町田市山崎町周辺に設ける19カ所の「乗降地点(ミーティングポイント)」の間の移動を提供するオンデマンド交通サービス。EMotから配車リクエストができる。運行時間帯は7時から21時。

E‐バスは配車リクエストに応じて、随時経路を変えながら運行。利用者は希望の乗車地点と降車地点を、EMotの配車リクエスト画面で選択することで、同じ時間帯に同じ方向に行く人と相乗りする形で、指定した地点で乗降できる。

基本的な運行方法
配車リクエスト画面例

ミーティングポイントは、エリア内路線バスの一部バス停付近に設置。EMotの経路検索機能で、E‐バスと路線バスや鉄道を乗り継ぐ経路検索もできる。

また実証運行中に、対象地域内の各種施設と連携した利用促進策を実施。E‐バスのオフピーク時間帯の利用者へ商業施設の割引券を提供し、オフピーク時間帯の利用促進を図る。連携施設はスーパー三徳町田山崎店、町田北店。

そのほか、医療・福祉施設と連携し、各診療所・薬局等にてバスの代理予約を受け付け、スマホアプリを持っていない人でも、通院時等に利用できる環境を提供する。連携施設はグランハート町田で、一部テナントの受付で代理予約の実施を計画中。

検証内容は、郊外住宅エリアにおけるオンデマンド交通の需要や、オフピーク利用インセンティブの付与効果等。配車システムはNTTドコモの「AI運行バス」。