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「ChatGPT Work」登場 Codexから仕事のためのAIエージェント環境に進化
2026年7月10日 09:38
OpenAIは9日(米国時間)、「ChatGPT」とAIコーディングツール「Codex」を組み合わせた新たなAIエージェント「ChatGPT Work」を提供開始した。Codexのデスクトップアプリが「ChatGPT Work」に刷新され、アプリからワークフローやスライド作成、シート、ドキュメント、サイトを作成などの作業を依頼できるようになる。
ChatGPT Work(ChatGPTワーク)は、 Webとモバイルで順次提供を開始。Pro(月額200ドル)、Enterprise、Eduユーザーに展開した後、数日でPlus(月額20ドル)と Businessユーザーに拡大する。ChatGPTデスクトップアプリは、MacとWindows向けに世界中で利用可能となり、チャット、ワーク、CodexはFreeを含むすべてのプランのユーザーが利用できる。
シンプルな作業や相談は、これまでと同様にChatGPTのチャットで行なえる。より複雑な作業や反復的な作業などを一任できるChatGPT内のエージェントが「ChatGPT Work」となる。
Codexから業務のための「ChatGPT Work」へ進化
ChatGPT Workでは、アプリやワークフロー全体から情報を集め、シート、スライド、ドキュメント、Webアプリなどの完成した成果物を作成できる。また、複雑なプロジェクトを小さなステップに分解して自律的に完了。必要に応じて何時間も取り組み続ける。
コーディングエージェントとしてOpenAIが提供していた「Codex」だが、ユーザーが拡大するにつれ、コーディング以外の一般的な業務でもCodexの活用が増えてきている。毎週500万人以上のCodexのユーザーのうち、100万人以上はソフトウェア開発"以外”の仕事でCodexを活用しており、その機能がより幅広いタスクで活用できることが証明されている。
そのため、業務利用に最適化してCodexを刷新。ChatGPT Workという新たなブランドで展開する。
ChatGPT Workでは、最新のフロンティアモデル「GPT‑5.6」を搭載。GPT‑5.6 は9日から一般提供も開始される。GPT‑5.6の高い能力を活かし、ChatGPTが複数ステップのタスクを推論し、テンプレートや参照ファイルに沿った資料を作成する。
ChatGPT Workの利用例としては、月末の予算差異分析、元資料をマーケティングキャンペーンブリーフに変える、営業ミーティングの準備をする、などを紹介。資料等を共有し、進捗を確認し、質問に答え、方向を変え、重要なアクションを承認するなど、チャットとの対話により成果物をブラッシュアップして完成に近づけられる。
また、ワークフロー全体を ChatGPT Workに依頼できる。例えば、顧客調査をキャンペーンブリーフに変え、そのブリーフを使ってマーケティング素材を作成し、各ステップでコンテキストを引き継ぎながら、市場ごとにそれらの素材を調整するといった作業にも対応可能。
OpenAIにおいては、財務や営業を含む社内のほぼ100%のチームが、ChatGPT WorkとCodex を使って速く作業を進めている。
なお、Codexアプリは新しいChatGPTデスクトップアプリに統合され、「ワーク(Work)」と「Codex」を選択可能となる。Codex は、開発者向けのコーディングエージェントとして引き続き強化し、差分内でのインライン編集、サイドパネルでのプルリクエストレビュー、より高速なコンピューター操作(GPT‑5.6搭載)、1つのプロジェクトでの複数リポジトリ対応など、主要なワークフロー全体で新機能を備えている。
Anthropicはコーディングエージェントの「Claude Code」を基盤とし、業務向けの「Claude Cowork」を強化しているが、同様の強化・統合がChatGPT/Codexでも行なった形といえる。
Slack・Teamsなど社内の「ツール」と連携
ChatGPT Workでは、プラグインを使って、普段の作業で使っているツールや関連情報と連携し、それらの情報の文脈を総合的に理解し、作業を進めていく。
プラグインは、Slack、Microsoft Teams、Google Drive、SharePoint、メール、カレンダー、CRM、プロジェクトトラッカー、その他の社内ツールなどのアプリやシステムに ChatGPTを接続。ChatGPTが、プロンプトに基づいてプラグインを参照すべきタイミングを自動的に判断する。
プロンプトに「@」に続けてアプリ名を入力すれば、特定のアプリからコンテキストを取得するようChatGPTに直接指示できる。
また、ChatGPT の「サイト」機能をパブリックベータとして提供開始。サイト機能を使うと、作業内容やアイデアをインタラクティブなサイトやWebアプリに変換し、URLを通じてチーム内や一般公開が可能となる。ライブダッシュボードやプロジェクトトラッカー、ローンチカレンダー、プロトタイプ、社内ポータル、インタラクティブレポートなどを作成したい場合に役立つとしている。
作成したサイトは ChatGPT 内でそのままテストでき、最新のWeb情報をプロジェクトに取り込める。
ChatGPT Workは反復作業にも強みを持つ。スケジュール済みタスクでは、ChatGPT にアクションを1回だけ実行させたり、スケジュールやイベント発生時に繰り返し実行させたり、時間の経過に伴う変化を監視させたりできる。主な利用イメージは以下の通り。
- 毎週のSlack更新を確認し、定例会議のアジェンダを更新
- 毎朝Webサイトとダッシュボードを確認し、変更点を要約してレポートを送信
- 新しい顧客フィードバックを監視し、繰り返し見られるテーマを優先度の高いプロダクトアイデアに変換
- メールで新しいフィードバックが届いたらプレゼンテーションを更新
Webブラウザーやコンピューター利用を拡充 「Atlas」は終了
またデスクトップ版のChatGPTには内蔵ブラウザが追加。オンラインでの情報収集、Webベースのツールの利用、Web上の作業の改善を1か所で行なえるようになる。
市場調査、情報源の比較、Webサイトからの情報取得、Google WorkspaceやMicrosoft 365のファイルをアプリ内で開いて改善する作業をChatGPTに依頼できる。ChatGPTはブラウザを使って最新のコンテキストを取り込み、Webページをまたいで手順を実行し、ユーザーが確認して指示する間も作業を進める。
デスクトップでは、Computer Use(コンピューター利用)により、ChatGPTがユーザー代わってコンピューターを操作し、アプリ、ツール、ブラウザをまたいで、クリック、入力、必要な場所へのファイル移動などのタスクをバックグラウンドで実行する。1回限りのタスクにも、定期的な作業にコンピューター上の手順が含まれる場合のスケジュール済みタスクの一部としても利用できる。
また、Chrome のサイドバーでChatGPTを直接使えるよう、Chrome拡張機能も更新している。
なお、ChatGPT Workの公開に合わせて、OpenAIが開発していたWebブラウザー「ChatGPT Atlas」は終了する。段階的に機能を縮小し、8月9日をもって利用を「非推奨」とする方針。今後数日以内にアプリ内やメールで詳細を案内するとしている。WebブラウザーとしてのAtlasの学びはChatGPTに活用していく。
Lastly, with all these updates, we are going to be sunsetting Atlas.
— James Sun (@JamesZmSun)July 9, 2026
All these capabilities were built on what we learned from Atlas users who took a leap of faith on a new browser.
You taught us how agents can help make browsing and doing work on the open web better, and we…
Enterprise向けの管理機能 利用は従量制に
ChatGPTは、ChatGPT Enterprise のセキュリティ、プライバシー、コンプライアンス、ワークスペース管理の基盤の上に構築。EnterpriseとEduの管理者は、アクセスできるユーザー、ChatGPTが使用できる会社情報、接続できるツール、実行できるアクションを一元管理できる。
ChatGPT Workは日本時間の10日からWebとモバイルで順次提供を開始し、Pro、Enterprise、Edu ユーザーに展開。今後数日でPlusとBusinessユーザーに拡大していく。
なお、ChatGPT Workは、一般的なチャットリクエストよりも長く複雑な作業向けに設計されているため、使用量の扱いが異なる。使用量は必要な作業量によって異なり、複雑なタスクではプランに含まれる使用量を多く消費する。ChatGPTワークはCodexと同様に一定以上の利用は従量制となる。
また、ChatGPT EnterpriseとEduの管理者は、ChatGPT Workの使用量を管理するために、 Admin Consoleで支出管理を設定することも可能。













