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飲食店でも信用スコア。TableCheckが2020年内の導入を目指す

レストラン予約ソリューションなどを展開するTableCheckは2日、事業戦略説明会を開催した。2020年内に信用スコアやダイナミックプライシングを導入し、無断キャンセルなどの店舗リスク回避や有料見込客の発掘などを強化する方針を明らかにした。

左からTableCheck代表取締役CEO 谷口優氏、取締役CTO ジョン・シールズ氏

TableCheckは、2020年内を目途に「TableCheck カスタマースコア」を開始する。従来、口コミ機能などで消費者が店舗を一方的に評価する環境から、店舗側も消費者を評価することで、マナーを守る動機づけや、マナーの良い利用者が快適に過ごせる環境をつくるという。

利用頻度や支払額のほか、キャンセル率や、店内での行動(店舗が評価)などのデータを収集し、Yahoo!ID等ほかのスコアとも紐づけて算出。スコアリングを元に、ダイナミックプライシングを取り入れ、スコアの高い人には優待価格で予約できたり、予約優先枠を設けたり、他店での評価を元に初来店でも個人の趣向に合わせた提案をするなど、付加価値を提供するとしている。

一方、予約後に直前のキャンセルや無断キャンセルするなどしてスコアが低い人には、予約時のカード情報入力を必須化したり、保証金を含む割高なプランに限定するなど、店舗側のリスク回避を重視したものになるという。

また行動データなどを利用して、検索時に利用者の趣向にあった飲食店を優先的に提示する機能も予定。例えば、出張先などで飲食店を検索した際に、普段使う店舗と似た店舗を提案したり、似た趣向を持つ他のユーザーが良く利用している店舗などを提案するとしている。