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ヤマト、24時間受け取れるセルフ型店舗「クロネコスタンド」

ヤマト運輸は、24時間365日いつでも荷物の受け取りや発送ができる、非対面のセルフ型店舗「クロネコスタンド」を、UR都市機構豊洲4丁目団地内に、5月30日にオープンする。オープンに先立ち、メディア向けにお披露目をした。なお非対面での発送は、「らくらくメルカリ便」、「ヤフネコ!パック」利用時のみ。

クロネコスタンド

ヤマト運輸は、オープン型宅配ロッカー「PUDO」を展開、全国に4,000台以上設置しているが、ゴルフバッグやスーツケースといった、大きなサイズの荷物は取り扱えなかった。

クロネコスタンドでは、「ラージサイズ対応オリジナルロッカー」を設置。160サイズ(3辺計160cm以内、25kgまで)の大きなサイズの荷物にも対応した。また、ラージサイズ対応オリジナルロッカーは、複数の荷物を1つのロッカーでまとめて受け取れることも特徴。クロネコIDごとに荷物をひとめとめにできる。

クロネコスタンド内のロッカーは、AからEの5つのブロックに分かれており、このうちCのブロックがラージサイズ対応で、今回のために独自に開発。そのほかは、PUDOを使用している。

ラージサイズ対応オリジナルロッカー。右側のDはPUDO

またクロネコスタンド内には、梱包資材回収BOXと送り状回収BOXを設置。不要な空き箱や送り状をその場で処理できる。送り状は溶解処理、空き箱はリサイクルされる。梱包資材回収BOXでは、緩衝材などのビニール製の物を捨てても可。

回収BOX

また、ダンボールを開けるための道具も設置されている。

場所は、UR都市機構豊洲4丁目団地1号棟1階。クロネコスタンドを利用した受け取りができるのは、クロネコメンバーズ登録者、およびUR都市機構豊洲4丁目団地居住者。

UR都市機構豊洲4丁目団地1号棟

入口正面の端末にクロネコメンバーズカードもしくはモバイルメンバーズカードの二次元コードをかざし、荷物が収められているロッカーで再びカードか二次元コードをかざすと、ドアが開き荷物を受け取れる。

入口正面の端末にカードをかざす
荷物が入っているロッカーのブロックが表示される
ロッカーでカードをかざすと、荷物が入ったロッカーが表示される
ドアが開き荷物を受け取る

発送については、非対面で利用する場合は、「メルカリ」や「ヤフオク!」から配送用の二次元コードを発行。ロッカーの画面から「発送」を選択し、二次元コードをバーコードリーダーにかざすと、ドアが開き荷物を入れられる。

らくらくメルカリ便、ヤフネコ!パック以外の通常の発送でも、10時から18時の間は、対面により対応。クロネコスタンドの裏側に事務所があり、設置された呼出ボタンを押せばスタッフに対応してもらえる。

クロネコスタンドに設置された端末を使用して発送用の送り状を発行できるほか、緩衝材やテープなども用意されている。ダンボールなどは各自用意する必要がある。

送り状を発行する端末と呼出ボタン
送り状を発行するプリンター
設置された緩衝材

UR都市機構豊洲4丁目団地に設置した理由は、宅配ロッカーなどの設備がなく、好きなときに受け取りたいというニーズがあるため。UR都市機構と協力し、オープンに至ったという。

実験店舗という位置づけでもあり、非対面のニーズや24時間の出入りはあるのか、またUR都市機構の主な居住者であるファミリー層のニーズなどを検証し、今後の展開を検討する。クロネコスタンド内には、利用者アンケート用端末も設置されている。