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知っているようで使ったことがない「171」 災害用伝言ダイヤルを体験した
2026年9月1日 08:40
災害時の安否確認手段として知られる「災害用伝言ダイヤル(171)」。名前や「171」という番号は知っていても、実際に使ったことがある人はそれほど多くないかもしれません。
1995年の阪神・淡路大震災を教訓に開発された「災害用伝言ダイヤル(171)」は、1998年3月31日に提供が始まりました。災害時に被災地への電話が集中してつながりにくくなった際、音声で安否情報を残せる「声の伝言板」です。
固定電話や携帯電話から「171」に発信し、音声ガイダンスに従って操作します。伝言を残す場合は「1」、聞く場合は「2」を選び、安否確認に使う電話番号を入力します。
伝言は1件30秒以内、電話番号あたり最大20件まで登録できます。災害発生当初は被災地および周辺エリアからの録音に限られますが、その後は全国から録音可能になります。再生は全国どこからでも利用できます。
171とweb171のサービス利用料はいずれも無料。171は、NTT東・NTT西日本の電話サービスから伝言を録音・再生する場合、通話料も無料です。一方、携帯電話など他の通信事業者の回線から発信する場合は、契約している通信事業者によって通話料がかかるとしています。
「web171」と何が違う?
171とあわせて覚えておきたいのが「災害用伝言板(web171)」です。
大きな違いは、171が「音声」を使うのに対し、web171はインターネット上で安否情報を登録・確認するサービスであることです。スマートフォンやパソコンなどからweb171にアクセスし、電話番号をキーとして伝言を登録します。
web171では、名前や安否情報とともに、文字で伝言を登録できます。確認する側も電話番号を入力すれば、登録されている伝言をWeb上で確認できます。さらに、171とweb171はそれぞれ独立したサービスではなく、相互に連携しています。
たとえば、171に電話して音声で登録した伝言は、web171からも確認できます。反対に、web171に登録した伝言も171側から確認できます。
平常時にも「171」を体験できる
171とweb171には、災害が発生していない平常時にも実際の操作を試せる「体験利用日」が用意されています。体験利用日は以下の通り。
- 毎月1日・15日
- 正月三が日(1月1日~1月3日)
- 防災週間(8月30日9時~9月5日17時)
- 防災とボランティア週間(1月15日9時~1月21日17時)
今回は体験利用期間を使い、実際にスマートフォンから171へ電話して伝言を録音してみました。
まず「171」に発信すると音声ガイダンスが流れるので、伝言を録音する場合は「1」を入力します。
続いて、伝言を登録する固定電話番号または携帯電話番号を入力します。ここで入力するのは、被災した本人が安否情報を残す際の電話番号です。
たとえば、自分が被災して家族に無事を知らせたい場合は、自分の自宅や携帯電話の番号など、家族とあらかじめ共有している番号を入力します。入力した電話番号にひも付ける形で、伝言を録音できます。
ガイダンスのあとに30秒以内で伝言を録音します。内容は「無事です」だけでなく、現在いる場所や今後の予定など、家族が知りたい情報を簡潔に残すことが大事です。まずは自分自身の安否、加えて所在地など、「○○避難所にいます。けがはありません。今日はここにいます」といった内容です。
実際に171で録音した音声(2.86MB)
※電話番号は編集で省略しています。
災害時は、家族が本人と直接連絡を取れなくても、この伝言を聞くことで安否や居場所を確認できます。録音が終わったら電話を切れば登録完了です。
登録された伝言を確認する場合は、「171」に電話し、今度は「2」を入力します。続いて、安否を確認したい人が伝言の登録に使っている電話番号を入力すると、その番号に登録された音声を再生できます。
届いた伝言を再生した音声(3.15MB)
※電話番号は編集で省略しています。
実際に試してみると操作自体は難しくありませんでした。ただ、災害時にどの電話番号を使うかを家族で共有していないと確認できないため、利用方法とあわせて事前に決めておくことが重要だと感じました。



