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鹿島アントラーズ 新スタジアム構想 2033年開業目標

建設予定地の卜伝の郷運動公園

茨城県、鹿島アントラーズ・エフ・シー、鹿嶋市は2月12日、「カシマサッカースタジアム新スタジアムプロジェクト」を共同で発表した。現スタジアム隣接地である「卜伝の郷(ぼくでんのさと)運動公園」を建設予定地として、2033年の開業を目指し、協議・検討を進める。

鹿島アントラーズの本拠地として使われている県立カシマサッカースタジアム(メルカリスタジアム)は、Jリーグが開幕した1993年に日本初の本格的なサッカー専用スタジアムとして建設された。その後、2002年日韓W杯に合わせて増築し、東京オリンピックでも使用された。2025年にはメルカリがネーミングライツを獲得し、「メルカリスタジアム」の愛称が使用されている。

同スタジアムは建設から30年以上が経過し、施設の老朽化が進んでおり、年間約8億円という維持管理コストが大きな課題となっている。

そこで、アントラーズが中心となり、県や鹿嶋市らと新スタジアムの整備に向けた調査・検討を推進。これまでに、イベント開催も実施できる機能、鹿嶋市内での建設などの方針を発表してきた。

昨今の想定を超える建設費の高騰などの市況の変化を受け、アントラーズはプロジェクト実現に向け、新スタジアムは県による公設としつつ、建設費の一部や運営・維持管理にアントラーズなど民間活力を導入することが最適と判断し、県に対して提案を行なった。

県は、現スタジアムの屋根部分など多額の修繕費を要する特殊な構造から、老朽化が進む中でさらなる維持管理費の増加が危惧され、民間が建設や運営・維持管理に一定の負担をする前提であれば、現スタジアムの維持にコストを費やすより、新スタジアムを整備する方が中長期的なメリットが大きいと判断。公設での新設方針を決定した。

今後は、卜伝の郷運動公園の土地所有者である鹿嶋市等と協議を進め、都市計画変更を含めた諸手続や周辺まちづくりの検討を進める。現在のスタジアムは、新スタジアム開業後に一定のレガシーを残しつつ解体する方針。跡地については新スタジアムと一体的なまちづくりを行ない、地域の中長期的な発展を目指す。

2026年に新スタジアムの基本計画を策定し、2027年以降に設計、建設等を進める。現時点では2033年の竣工・開業を目標としているが、基本計画策定や民間活力導入可能性調査等を通じて、開業までのスケジュールや事業費の精査等を進める。

新スタジアムの整備主体となる茨城県がプロジェクトを主導する。アントラーズは収益性向上のための検討、鹿嶋市は周辺インフラ整備やスタジアムを核とした周辺を魅力あるエリアに発展させるための検討を担う。