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猛暑での子連れお出かけに 駅直結・駅近おすすめスポット

池袋 サンシャインシティ展望台

今年の夏もとんでもない暑さです。夏休みや連休など、子供と過ごすのに暑すぎて外で遊べない……という家庭も多いのではないでしょうか。車移動がメインならアクセスできる場所は多いですが、電車移動となると大変な場面も増えます。

そんなときにありがたいのが、駅直結や駅近の商業施設。駅直結でも、屋内遊び場や子供も楽しめるミュージアムが併設されている施設が、都内近郊には意外とあるのです。今回は子連れでおすすめの駅直結or駅近スポットを紹介したいと思います。いずれも屋内で完結するスポットなので、猛暑だけでなく雨の日のお出かけにも最適です。

押上駅「東京スカイツリータウン」

東京スカイツリーと東京ソラマチは、東京メトロ半蔵門線・都営浅草線 押上駅直結の施設で、駅から外に出ることなくアクセスできます。スカイツリーやすみだ水族館がありますが、ソラマチを含む東京スカイツリータウンでは「夏ソラ祭」として、子供向けの夏休みイベントも多数開催されています。

恐竜フェアや大昆虫展、こども縁日などのほか、ソラマチひろばでは噴水で水遊びもでき、1日余裕で過ごせそうです。料金が少しお高めですが、屋内には子供用の遊び場「ちきゅうのにわ ~キッズガーデン~」もあります。

夏ソラ祭が開催中
恐竜フェアや大昆虫展、こども縁日などのほか、ソラマチひろばでは噴水で水遊びもできます
屋内遊び場「ちきゅうのにわ ~キッズガーデン~」もあります

東京スカイツリータウン 夏ソラ祭

東池袋駅「サンシャインシティ」

駅直結で子供向けにおすすめなのが、東京メトロ有楽町線 東池袋駅の「池袋 サンシャインシティ」。池袋駅からも行けますが一度屋外に出る必要があるので、絶対に日差しを浴びたくない場合は、池袋駅から有楽町線で東池袋駅に移動すると屋外に出ずに辿り着けます(一部吹き抜けのようになっており空は見えますが、屋根のある場所を通って駅から施設内に入れます)。

サンシャインシティも水族館や展望台があり、子連れ向けの施設が充実。展望台は8月31日まで恐竜の全身骨格や頭骨の展示があり、化石発掘体験などもできます。寝転べる芝生スペースや、まだ歩けない小さな子供が過ごせるハイハイスペースもあり、子供の年齢を問わず楽しめるのが特徴です。

ほかにもサンシャインシティでは夏休み期間にさまざまなイベントが開催されていて、夏休み特集のページもあるのでぜひチェックしてみてください。

サンシャインシティ展望台では恐竜の展示も(写真は2024年)
同じく展望台には靴を脱いで遊べるスペースも

池袋 サンシャインシティ

東京駅「インターメディアテク」

JR東京駅から地下でつながっている、KITTE丸の内2階・3階に「インターメディアテク」という東京大学が所有する学術標本を常時展示している施設があります。

学術標本というと子供には難しく思えそうですが、クジラやウマ、キリンなど大きな動物の骨格標本から、キツネやタヌキの剥製などがあり子供も楽しめます。月に3日間ほどは展示品である骨格標本作りの実演も行なわれており、貴重な場面に遭遇できることも。

KITTE丸の内「インターメディアテク」

ほかにも鉱石や古い機械の展示があり大人も飽きずに過ごせます。筆者の息子は2歳で初めて訪れて興味津々、5歳になった今も楽しそうに訪れています。

展示は触れませんが、一部写真撮影はOK。リュックで訪れる場合は前で抱える、施設内は飲食禁止などルールがあるのでその点は注意しましょう。中にはロッカーもあるので荷物が多い場合は預けることもできます。

インターメディアテク

ちなみにKITTE丸の内は旧東京中央郵便局の局舎を一部保存・再生し建築された商業施設なので、4階には当時の素材を使用し、一部を再現した旧東京中央郵便局長室があります。こちらも昔の趣を感じられてオススメです。

屋上はガーデンになっており、JR東京駅丸の内駅舎を一望をできるほか、新幹線も眺められるので日差しが強い時間でなければ屋上も楽しく過ごせます。レストランもトイレも多いので、小さな子供と一緒でも安心です。

KITTE丸の内の屋上ガーデン。新幹線や在来線が眺められ、シン・ゴジラが好きなら楽しい場所でもあります

アクセスに関しては東京駅以外にも、地下鉄の大手町駅、二重橋駅、頑張れば有楽町駅(国際フォーラム地下経由)からも地下で東京駅に到着できます。東京駅は八重洲口に向かえばミッドタウン八重洲もあり、こちらは屋内から電車やバスを眺められます。レストランのほかフードコートもあるので子連れの食事もしやすいです。

いずれも商業施設なので親のちょっと買い物も済ませられますし、大丸の地下やグランスタ東京でデパ地下グルメを眺められるのも親は楽しいと思います。東京メトロ有楽町駅~大手町~東京駅丸の内口~東京駅八重洲口とすべて地下で行き来できるのは、夏の子連れお出かけとして意外とオススメできるエリアです。

JR東京駅の京葉地下丸の内口は、国際フォーラムの地下経由で東京メトロ有楽町線ともつながっており、外に出ることなくアクセスできます。JRからも有楽町駅を出てすぐのビックカメラに入れば地下にたどり着きやすいです

KITTE丸の内

有明駅「有明ガーデン」

湾岸エリアにある有明ガーデンは、ゆりかもめ「有明」駅から徒歩4分(約260m)、「有明テニスの森」駅から徒歩3分(約210m)、りんかい線「国際展示場」駅から徒歩6分(約440m)と3駅からアクセスできます。

距離的に一番近いのは有明テニスの森ですが、店舗が集中するフロアに行くには有明駅の利用がオススメです。有明テニスの森から行くと、ペットショップや美容院など内部の店舗とつながっていないエリア側にまず到着するので、なかなかメインのフロアに辿り着けません。

店舗に関しては、子供向けの屋内遊び場が無料/有料それぞれ1つずつあります。有料の遊び場はボーネルンドの「あそびのせかい キドキド」です。激しく混雑しているということもなく、土日でもスムーズに入場できます。

有料の遊び場「あそびのせかい キドキド」

無料の遊び場も遊具がかなり充実していますが、それ故に入場は整理券方式です。一度土曜日の13時頃に訪れたときは、16時半入場の整理券となりました。無料の遊び場を利用したい場合は、施設に到着したらまず整理券を取得し、時間になるまで食事をしたり買い物をしたりするのが良いでしょう。

また、子連れでの有明ガーデンはもう1つオススメのスポットがあります。書籍・文具を扱う「丸善」です。こちらには靴を脱いで入るキッズスペースがあり、絵本の試し読みができるほか、公文のパズルなど知育玩具のお試し利用ができます。

上記の無料の遊び場の整理券取得後、時間になるまで丸善のキッズスペースを利用するのもコースとしてオススメです。我が家が利用するときは、さすがに何も買わないのは申し訳ないので絵本や文具の買い足しなどをすることが多いです。ちなみに夏休み期間は恐竜イベントが複数開催されているようなので、そうした企画に参加するのも良さそうです。

有明ガーデン「丸善」には、靴を脱いで入るキッズスペースがあり、絵本の試し読みや公文の知育玩具をお試しで利用できます

有明ガーデンはフードコートが2カ所あるので食事処も困らず、フードコート初出店のドミノ・ピザもあります。宅配ピザは出来たてを食べるのは難しいですが、有明ガーデンのフードコートでは出来たてのドミノ・ピザを食べられるというあまりない体験もできました。

有明ガーデン

ちなみに湾岸エリアにはららぽーと豊洲もありますが、ららぽーと豊洲は子供の屋内遊び場がなく、人気のキッザニアは事前予約が必要なことが多く、入場してから作戦を練らないと満足できないといった声もあるので、気軽にお出かけを楽しむなら有明ガーデンの方が向いていそうです。

多摩動物公園駅「京王れーるランド」

エリアを変えて西東京側、「京王れーるランド」と「京王あそびの森 HUGHUG」は、いずれも京王線 多摩動物公園駅からすぐに位置する屋内施設です。京王線だけでなく、多摩モノレールの多摩動物公園駅もあるので、JRユーザーなら立川駅からモノレールでアクセスすることもできます。

多摩動物公園も広くてかなり楽しいですが、猛暑に訪れるには大変なので、やはり屋内施設が良いでしょう。

京王れーるランドは京王線の電車の世界観で遊べ、あそびの森は屋内遊び場だけでなく子供向けのワークショップも開催されているのでさまざまな体験ができます。

京王れーるランド
京王あそびの森 HUGHUG

京王れーるランド

京王あそびの森 HUGHUG

鉄道系施設(大宮・葛西・海老名)

鉄道博物館

鉄道系の施設なら京王れーるランド以外に、大宮「鉄道博物館」、葛西「地下鉄博物館」、海老名「ロマンスカーミュージアム」があります。いずれも駅直結、もしくは徒歩2~3分といったところです。

鉄道博物館があるのは、JR大宮駅からニューシャトルで1駅「鉄道博物館駅」。改札を出たらもう敷地で、内部はかなり広く1日中楽しめます。

中にはレストランもありますが並ぶことが多いので、大宮駅のルミネなどを利用するか、飲食持ち込み可なので持参するのが個人的にはオススメ。持ち込みの飲食ができるスペースは広いので、座る場所に困ることもありません。

鉄道博物館

鉄道博物館

地下鉄博物館

葛西「地下鉄博物館」は、東西線葛西駅を出て階段を降りたらもう目の前。入場が改札機なのもワクワクします。

鉄道博物館ほどの規模ではないですが、初めて訪れたときは「意外と広くて見どころがある」と思うほど中は充実しています。入ってすぐに丸ノ内線301号車と、重要文化財である地下鉄車両1001号車が出迎えてくれ、かなりワクワクします。

休憩スペースはありますが、食事は禁止なので外で済ませておきましょう。葛西駅に大きな商業施設はありませんが、駅近辺にはファミレスやファストフードなどはあるので近隣で食事もする場合は事前に調べておいたほうが良さそうです。

地下鉄博物館

地下鉄博物館

ロマンスカーミュージアム

海老名「ロマンスカーミュージアム」は、小田急線海老名駅を出てすぐ隣にあります。引退した5車種のロマンスカーが常時展示されており、一部車両は内部にも入れます。

アスレチックなどで遊べるキッズパークもあり、3歳以上小学生以下が対象で、乳幼児には別途「あかちゃんゆうせんせき」も用意。名前が可愛い。シミュレーターや工作室などのアクティビティもあるため、展示を見るだけでなくさまざまな体験ができます。

ロマンスカーミュージアム

アスレチック、工作室は有料で、入館後に券売機で参加券を買う方式。1カ月前からの予約とかではないので、その日にすべての定員分の参加券が解放されるのは、当日行きたいと思ったときにありがたい仕様です。

食事処は施設内にレストランがあるほか、海老名駅周辺はららぽーと海老名やビナウォークもあるので困りません。ららぽーと海老名は駅直結で、飲食店が充実しているだけでなくショップも豊富。ロマンスカーミュージアムで過ごした後に時間を持て余しても、ららぽーとでいくらでも過ごせそうです。

有料の子供向けアスレチックもあります(出典:公式サイト)

ロマンスカーミュージアム

西村 夢音