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GWでも(たぶん)空いている 子連れ向け都内の穴場スポット4選

まもなくゴールデンウィークを迎えます。今年は暦通りだと最長4連休ですが、旅行などの予定がない場合は子供がいると今日は何して過ごそう……となる人も多いのではないでしょうか。

今回は、筆者が今までにGWに訪れた、子供(未就学児)向けの都内穴場スポットを紹介したいと思います。GWの都内は混んでいるところと空いているところの差が大きく、こんなに空いているの!? と驚くような場所もあったりするのです(絶対というわけではない点だけご了承ください)。

なお今回は未就学児向けということもあり、派手な遊び場があるところというよりは、広い庭園や公園など自然が多いスポット中心となります。できるだけ都心からアクセスの良い場所に絞りました。有料のスポットもありますが、入園料は150円~300円と比較的入りやすい価格帯です。

浜松町:旧芝離宮恩賜庭園

JR浜松町駅から徒歩1分の旧芝離宮恩賜庭園は、北口改札を出たらすぐ東京タワーが見えるような都心のスポットですが、ゴールデンウィークも空いていて快適に過ごせました。入園料は一般150円、65歳以上70円、小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料。

周辺はオフィスビルが多く、東京タワーを訪れる人も浜松町駅から行く人はあまり多くないようで、普段の土日も空いている印象です。

江戸初期の大名庭園の一つであり、花や生き物などさまざまな見どころがあります。園内は広く、庭園面積は約4.2万m2、開放公園部分は1,139m2。我が家は息子が3歳のときに訪れましたが、園内を隅々と見て2時間くらいはあっという間に経っていました。

1つだけ注意したいのが、5月4日のみどりの日は入園料が無料になること。この日は混む可能性があるので、混雑を避けたい人は5月4日に行くのはやめておいたほうが良さそうです。

旧芝離宮恩賜庭園(2024年4月29日撮影)
園内を隅々と見て2時間は余裕で過ごせます

もし園内を見終わって時間がまだあるという場合でも、周辺には意外なオススメスポットがいくつかあります。メインとなるのは、2020年9月に開業した複合施設「東京ポートシティ竹芝」です。

東京ポートシティ竹芝のオススメポイントは、浜松町駅から空中の歩行者デッキ「ポートデッキ」でつながっており、さらにゆりかもめ・竹芝駅まで歩行者デッキが続いている点です。全長は500mと結構長く、筆者が心をくすぐられすぎているのかもしれませんが、首都高の上空を歩けるデッキはかなりテンションが上がります。

デッキまではエレベーターで上がれるのでベビーカーでも問題ありません。歩行者専用かつバリアフリーなので、小さいお子さんも安心して歩かせられます。

さらにデッキからは電車や新幹線、モノレールも見れて、竹芝駅まで行けばゆりかもめも見れます。電車好きのお子さんにはかなりオススメのスポットです。

首都高を跨ぎ、浜松町駅と東京ポートシティ竹芝をつなぐ歩行者デッキ
空中を歩くような、歩道橋とは違った楽しさがあります
ゆりかもめ・竹芝駅まで続いており、全長は約500m(出典:東京ポートシティ竹芝)
デッキからはさまざまな電車が見えます
東京タワーも

東京ポートシティ竹芝の施設内はオフィス中心ですが、飲食店も多く揃っており食事にも困りません。祝日は営業していないお店もあるかもしれないのでゴールデンウィーク期間はそこだけ注意が必要です。

また、デッキを降りてウォーターズ竹芝(アトレ竹芝)まで行けば船も見られますし、こちらも飲食店が揃っています。アトレ竹芝は子供向けの屋内遊び場「キュラフル」もありますが、GWは混んでいる可能性もありますし天気が良いなら屋外で過ごすだけでも十分だと思います。

デッキを降りてウォーターズ竹芝まで行けば船も見られます

羽田空港

GWの羽田空港って激混みじゃないの? と思われるかもしれませんが、GW初日や最終日ではない中日など日によっては空いている可能性があります。私が行ったのは国際線の第3ターミナルができた数カ月後(2023年5月4日)で、まだ利用する航空会社が少なかったという背景もありますが、人が少なく歩きやすい環境でした。

空港は飛行機に乗る予定がなくてもショップやレストランを利用できますし、すべてのターミナルに展望デッキがあるので飛行機を眺めるだけでも子供はかなり楽しそうにしています。

羽田空港第3ターミナル(2023年5月4日撮影)

飲食店も充実しているし、トイレは綺麗だし、子供と過ごすのにかなり適した場所だと思っています。飲食店は時間によっては並ぶ可能性もあるので、そこだけは注意が必要です。

ちなみに駐車場は混んでいる可能性があるので、行くなら電車がオススメ。電車で来ればずっと屋内なので天候に左右されず雨の日でも問題なく過ごせます。雨の場合は展望デッキに出づらくなりますが、屋内からでも飛行機は見ることができます。

展望デッキでゆっくり過ごせない場合も、第3ターミナルは2023年1月に開業した「羽田エアポートガーデン」もありますし、見どころも十分充実しています。

すべてのターミナルに展望デッキがあり、飛行機を眺められます
第3ターミナル直結の羽田エアポートガーデン
GWに羽田空港で遊んでいたら矢場とんの豚「ぶーちゃん」に遭遇

もし第3ターミナルを見終えてまだ時間があれば、電車やシャトルバスで第1・第2ターミナル(国内線)に移動するのもありでしょう。売っているお土産などが変わってくるので、国際線とはまた違った楽しみ方ができます。

普段飛行機を利用するために空港に来ると、空港内の施設でゆっくり過ごすというのは難しいですが、飛行機に乗る予定がなければ施設内で存分に過ごせます。また、羽田空港自体も、子連れで過ごせるスポットを紹介しているのでそちらを参考にしてみるのもオススメです。

BABY&KIDS GUIDE HANEDAであそぼ!

立川:昭和記念公園

立川にある国営昭和記念公園は、GWはそこそこ人がいてそこまで「穴場」感はありませんが、とにかく広く、気候的にも5月に訪れるのが最適なスポットという印象。屋根などがないので真夏だと暑すぎる、という側面があります、

園内はキッチンカーなどがありますが並ぶ可能性が高いので、我が家は立川駅のエキュートやグランデュオで食事をテイクアウトすることが多いです。

昭和記念公園

とにかく広いので、園内の子供向けエリアに行くためにはレンタサイクルを借りる必要があります。レンタサイクルは子乗せ自転車やヘルメットの貸出もありますが、去年GWに行ったときは、こどもの日だったためか混んでおり11時前の到着でサイクリングセンターはかなりの大行列。

結局1時間並んで借りられましたが、待ち時間少なく自転車を借りるなら10時までには着いておいたほうが良さそう。また筆者が訪れた日はこどもの日で、昭和記念公園は鯉のぼりなども飾られているので混んでいた模様。GWで一番混むのがこどもの日のようなので、特にこだわりがなければ他の日がオススメです。

とはいえこどもの日で混んでいても、子供向けの遊具は遊べないということはなく、複数のエリアでさまざまな遊具を使えました。本当に広いので、人がたくさんいてもなにかしら遊べるものがあるのが昭和記念公園の特徴です。また、GW期間は満開のネモフィラも有名なのでこちらも一見の価値があるでしょう。

園内の子供向けエリアに行くためにはレンタサイクルを借りる必要があります。電動ではないので結構重いです
こどもの日で混んでいても、遊具で遊べないということはありませんでした
GW期間の昭和記念公園はネモフィラも有名

ちなみに入口は複数ありますが、最も歩かずにエントランスまで行けるのは
立川駅から1駅の西立川駅にある西立川ゲートですが、乗り換えになんだかんだ時間がかかるので立川駅から歩いて行ける立川ゲートが個人的にはオススメ。

立川駅から、立川ゲートがあるあけぼの口までは、徒歩約18分と少しあります。ですが駅の歩行者デッキを通り、さらに2020年に開業した商業施設「立川グリーンスプリングス」を横目に見ながら行けるのでそこまで遠く感じません。

グリーンスプリングスは飲食店も充実しているので、そちらで食事をテイクアウトするのもありでしょう。ちなみにレンタサイクルの在庫も、西立川ゲートより立川ゲートのほうが余裕がありました。

昭和記念公園の各ゲート。グリーンスプリングスを横目に立川ゲートから入るのが個人的にはオススメ

水道橋:小石川後楽園

JR水道橋駅から徒歩5分の場所にある小石川後楽園は、旧芝離宮恩賜庭園と同じく江戸初期の大名庭園の一つ。池を中心にさまざまな花や生き物が生息しています。入園料は一般300円、65歳以上150円、小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料。

広さは旧芝離宮恩賜庭園よりもさらに大きく、開園面積は約7.1万m2。川や稲田、そしてとにかく緑が多く子供は歩いているだけで楽しいし、大人も自然に囲まれてかなり癒されます。

広いので混雑はあまり気になりませんが、旧芝離宮恩賜庭園と同じく5月4日はみどりの日で入園料が無料なので注意が必要。また、普段は許可されている写生・スケッチ、三脚・一脚、自撮り棒などの撮影補助機材の使用は、4月26日~5月6日のGW期間は禁止となります。

小石川後楽園
池にはスッポンがいました

食事処は一応ありますが、あまり広くないので食事は済ませてから訪れたほうが良さそう。また奥まった場所はトイレもないので、子連れの場合は入口で済ませておいたほうがよいです。

ちょっと歩けば東京ドームシティもありますが、GWは混雑していそうなのでチラ見くらいがちょうどいいかも。反対側に歩くと神楽坂エリアとなり、こちらはGWもそこそこ空いているのでもし食事をするなら神楽坂~飯田橋エリアのほうが良いかもです。

西村 夢音