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日帰りキャンプに挑戦しよう! 最低限必要なアイテムは?

ヴィクトリア 御茶ノ水本店 1階

間近に迫ったゴールデンウィーク。最近の流行りもあって、キャンプに挑戦しようと考えている人も多いのではないでしょうか? 泊まりがけとなるとテントやシュラフと、持っていく物も多くなりハードルもグンと上がってしまうので、まずは日帰りキャンプから始めてみるのがおすすめです。それでも「何を揃えたらいいのかわからない」という人も多いと思います。そこで今回はキャンプグッズに力を入れているヴィクトリア 御茶ノ水本店の保谷高志さんに、アイテムの選び方やおすすめの商品などを聞いてみました。

「商品を選ぶ前に、『キャンプで何をしたいのか』を明確にしておくのがおすすめです。おいしいご飯を食べたいのか、のんびり寛ぎたいのか、レジャーを満喫したいのか、どこに重点を置くかによってアイテム選びも変わってきます。あれもこれもと詰め込んでしまうと疲れに行くようなものなので、最初は『キャンプの醍醐味である暇と不便さを楽しもう』くらいの気持ちで行くのがいいと思います。今回はキャンプを楽しむための基本アイテムを紹介しますので、まずはここから揃え始め、キャンプの目的によってアイテムを加えていくといいですよ」

ヴィクトリア 御茶ノ水本店 保谷高志さん

テーブル&イスは持ち運びが苦にならないものを

キャンプの必需品といえば、まずはテーブルとイス。どんなに小さな装備でも、これさえあれば自分の陣地、自分の世界をつくることができます。

「おすすめのテーブルはSOTOの『フィールドホッパー』です。A4サイズと小さめですが半分に折り畳んでスリムに収納できるので荷物の隙間に差し込むことができます。開くと4本のスタンドが飛び出す仕組みになっているので、組み立てもワンアクション。金属のアルミ素材なので、丈夫でお手入れも簡単です」

サイズは297×210×78mm(幅×奥行×高さ)、重量は395g、耐荷重は3kg。収納時のサイズは297×110×19mm。

SOTO フィールドホッパー(5,801円)。小さめサイズで、収納時はスリム&コンパクトに
つくりがしっかりしているので、飲み物はもちろん小型のコンロなどを乗せても安心

「イスはコンパクトながらもゆったりできるNEMO(ニーモ)の『ムーンライト』がおすすめ。フィールドホッパーに合わせてロースタイルになるよう、座面の低いものを選びました。コンパクトながら100kg以上の耐荷重があり、重量も850gと軽いので持ち運びも楽ですよ」

NEMO ムーンライト リクライニングチェア(18,150円)。アジャスターを調節すればリクライニングも可能
収納サイズは100×100×350mmなので気軽に持ち歩ける

「同じNEMOの『ムーンランダーテーブル』と合わせて使うのもいいですね。同じメーカーで揃えると高さなどのバランスが良くなるというメリットがあります」

ムーンランダーテーブルのサイズは480×370×100mm(幅×奥行×高さ)で、高さは400mmにすることも可能。重量は2.06kg、耐荷重は45kg、収納時のサイズは373×239×34mm。

NEMO ムーンランダーテーブル(19,800円)
高さの10cmの座卓だが、脚をセットすると高さ40cmのテーブルに変身

今回は持ち運びが負担にならないコンパクトなアイテムを紹介してもらいましたが、テーブルやイスは高さ、大きさ、素材違いが種類豊富に揃っているので、キャンプに行く人数や好みによって最適なものを選ぶといいでしょう。

いろいろなタイプが揃うテーブル

そしてもう1つ、気温が上がってくる今の時期はクーラーボックスも必需品だと保谷さんは話します。

「これからの季節は食品が傷みやすくなり、飲み物もぬるくなるのでクーラーボックスは必須です。ここ最近はハードタイプ並みの保冷力を持ちながらソフトタイプっぽいデザインに仕上げているアイテムが人気です。なかでもおすすめはロゴスの『ハーパー氷点下クーラー』。折り畳めてコンパクトになるだけでなく、驚異の保冷力で専用の保冷剤を使えばアイスクリームを約13時間も保存することができるというすぐれものです。今回紹介したMサイズ以外にL、XLサイズもあるので状況に応じてサイズを選ぶことができます」

ロゴス ハーパー氷点下クーラーM(8,800円)。350ml缶が16本入る容量。インナーは取り外して洗うことができる
ロゴス 倍速冷凍 氷点下パックM(1,081円)

夏場は飲み物を凍らせてクーラーボックスに入れておけば保冷剤代わりにもなります。常温の状態で入れると保冷力が落ちてしまうので、食材も飲み物も冷やした状態のものを入れてくださいね。

グラスやお皿にこだわれば、より気分が盛り上がる!

日帰りキャンプは1日だけのことなのでコップやお皿などの食器類は使い捨てのものでも十分ですが、人気のアウトドアグッズを使うだけで雰囲気が一気にグレードアップするもの。気分を上げたい、映える写真を撮りたい、という人はぜひこだわりのアイテムを買い揃えましょう。

「ワインを飲みながら寛ぎたい、という方にはGSIの『ネスティング ワイングラス』がおすすめです。割れる心配がない素材で、またベース部分を取り外せるのでコンパクトに持ち運ぶことができます」

GSI レッドワイングラス 2個セット(3,300円)。白ワインやシャンパン用もある
ネジ式なのでクルクルと回すだけでベースの取り外しができ、持ち運び時はベースをグラス部分に収納
ベースはバチッと固定されるので、この状態でコンパクトに持ち運びができる

「冷やした飲み物を冷たい状態でゆっくり飲むなら、スタンレーの『クラシック真空タンブラー』が便利です。魔法瓶で有名なメーカーなので、保冷効果はお墨付き。くびれのある形が持ちやすく、使いやすいサイズ感もポイントです」

スタンレー クラシック真空タンブラー 0.23L(各3,520円)

「スタンレーはフタ付きのボトルもキャンプに最適。ステンレス製の『ゴー真空ボトル』は透明な中蓋付きなので直のみできるだけでなく、飲み物の残量がわかりやすいのもいいところ。フィンガーループ付きで持ち運びにも便利ですよ」

スタンレー ゴー真空ボトル。右は0.47L(4,950円)、左は0.7L(5,170円)
フィンガーループ付き
どちらのサイズもグリーン、マットブラック、ホワイトの3色展開

「また、木製のカッティングボードもキャンプ気分を盛り上げるアイテムのひとつです。お皿代わりにして買ってきたサンドイッチやおにぎりを並べるだけでもキャンプ仕様になり、食卓の雰囲気もガラリと変わりますよ」

アカシア カッティングボードS(1,100円)。サイズは200×120×10mm(幅×奥行×高さ)

コンロと調理器具があればキャンプ料理にも挑戦できる

火気が使えるキャンプ場であれば、手軽なコンロと調理器具を持っていって簡単なアウトドア料理にチャレンジするのもいいでしょう。

「コンロではSOTOの『レギュレーターストーブ』が人気です。汎用性の高いカセットガスを使うことができ、燃料が手には入りやすいのが一番の魅力。重心が低く安定感があるので初心者にもおすすめで、災害時用に購入される方も多くいらっしゃいます」

SOTO レギュレーターストーブ ST310PDS(8,800円)。ガスは別売り

「コンロで使える調理器具を1つ持って行くなら、弁当箱型のアルミ飯ごう、トランギアの『メスティン』ですね。調理器具や調味料などを入れて持って行って、現場では万能な調理器具になるというキャンプ用品の定番アイテム。専用のレシピ本が発売されているほど様々な料理を作ることができるので、1つ持っていると便利ですよ」

トランギア メスティンTR-210(1,980円)。収納時のサイズは170×95×62mm、容量は750ml
アルミ製でとても軽いシンプルな調理器具
レシピ本「メスティンレシピ」(1,320円/山と渓谷社)も発売されるほど調理法は多彩

コンロのような火気を使えない場所もあるので、行き先の情報は事前にしっかり把握しておくことが大切です。そして、火が使えない時にはこんな便利なアイテムも。

「水を入れるだけで温めが可能な『ホットプラスマルチウォームバッグ』はおにぎりやレトルト系の食品を温めるのに便利な商品。発熱剤を入れる発熱層と食べ物を温める加熱層が別になっているのでお湯を沸かすこともできます」

山本商事 ホットプラス マルチウォームバッグ(1,848円)は専用発熱剤3個とハンドル付きの加熱袋がセットに

自分がいい気分になれるアイテムを選ぶことが大切

最後はキャンプグッズを詰め込むバッグをご紹介。もちろん手持ちのバッグで使えるものがあればそれでも十分ですが、せっかくなのでキャンプで使いやすいバッグも揃えておきたいところです。

「ソロツーリストの『デイバッグキャリー』はリュックとして背負えるだけでなく、キャスターで転がすこともできるので重い荷物もラクラクと運ぶことができます。上面が大きく開くので大きな物が出し入れしやすいのもポイント。3サイズあるので、荷物の容量を考えて最適なものを選んでくださいね」

ソロツーリスト デイバッグキャリー 24L(13,200円)。サイズは310×160×500mm(幅×奥行×高さ)。ほかに40L、70Lがある
ハンドルを引き出せばキャリーバッグに

みなさんの気になるアイテムは見つかりましたでしょうか? 今回紹介したアイテムの中にはワイングラスなどキャンプ用品としては意外性のあるものもありますが、こういうアイテムがひとつあるだけで気分が変わる人も多いはず。実用性だけでなく、自分がいい気分になれるかどうか意識しながらアイテムを選び、気軽にキャンプを楽しんでくださいね!

ヴィクトリア 御茶ノ水本店(東京都千代田区神田小川町3-4)

なお、価格は4月15日の取材時点の税込価格です。