小寺信良のシティ・カントリー・シティ

第16回

引っ越し大作戦再び

雨の引っ越し

3月上旬から日本は新型コロナウィルスの影響で、社会の仕組み、特に働き方に関して大きな転換点を迎えようとしている。しかし国全体の枠組である「年度」は4月1日からという点については、変更はない。したがって学校も、卒業式・入学式は規模縮小するものの、日程だけは変わらない。

一番下の息子が地元さいたま市の小学校を卒業するまで、筆者は宮崎に先に転居し、再婚した妻とその子供2人はさいたま市に残るという、1年限定の別居生活を続けてきた。だが、3月末にいよいよさいたま市の家を引き払う。

そしてこちら宮崎でも、1年間の仮住まいだったアパートを引き払い、一足先に新居となるマンションへ引っ越す事となった。1年前に埼玉から宮崎に引っ越ししたときは、宅急便を使って少しずつ送るという方法をとったが、今回の宮崎市内同士の転居も同じ手法を使った。それを見越して、ダンボールなどはすべて保存しておいたのだ。

だんだん部屋から荷物が無くなっていく

引っ越し日は3月1日。2月の最終週から少しずつ荷物を出し、3月1日の夕方に全部届くように手配しておいた。幸か不幸か、学校が休校になっているため、勤務中である平日の荷送りはすべて上の娘にお願いした。集荷時に現金でクロネコメンバーズカードにチャージし、そこから支払うと10% OFFとなる。不思議な話だが、仕組み上そうなっている。

1年前に埼玉から宮崎に宅急便で荷物を送った際は、総額で54,200円であった。それとほぼ同じ量の荷物を同市内で移動させるわけだが、今回は36,800円となった。距離が近い分、少し安くなる。

3月1日午前中、宅急便で搬送可能な最後の荷物を送り出したあと、すぐに必要な物や宅急便で送れない大物、机や椅子、マットレスなどは、レンタカーのトラックで自分たちで搬送する。当日は姉とその息子が手伝いに来てくれた。

あいにくなことに午後から天候が崩れ、小雨の合間を縫っての作業となってしまったため、大物の搬送は困難を極めた。新居は車で15分程度なのでそう遠くはないのだが、搬出・積み込み・新居搬入まで4時間もかかってしまった。傘もさせないので、皆ずぶ濡れだ。

搬入後にいったん解散し、夜に手伝ってくれた姉と甥を宮崎の人気店「焼肉きんぐ」に招待し、食べ放題の焼肉をふるまった。4人で18,000円程度の出費となったが、喜んで貰えるお礼なら高くはない。単に引っ越し業者に払うよりも、価値のある出費のように思える。

宮崎の人気店「焼肉きんぐ」で打ち上げ

秘密兵器は「らくらく家財宅急便」

一方、埼玉からの荷物も順調に届いている。妻と子供2人分の衣類、キッチン用品、加えてだいぶ処分したとはいえ、筆者のCDやレコード、本など、残してきた荷物が相当ある。こちらの送料はだいたい10万円ぐらいと見積もっていたが、実際には15万円ぐらいになっているはずだ。

新居に着々と荷物が届いてさらにダンボールだらけに

どうしても持っていきたい大物は、買って3年程度しか経っていないエアコン室内機・室外機、洗濯機、ソファである。この4点だけを有名引っ越し業者に見積をとったら、なんと19万円という事であった。配送日指定なしで運べば、17万円だという。つまり他の宮崎行きの荷物のついでに運ぶという方法なのだそうだ。

そこで家具1つから運んでくれるヤマト運輸の「らくらく家財宅急便」で見積もったところ、以下の金額で送れる事がわかった。

ソファ:17,750円(税抜)
洗濯機:11,850円(税抜)
エアコン室外機:6,400円(税抜)
エアコン室内機:3,900円(税抜)

合計で税込み43,890円である。これで梱包までしてくれるという。エアコン取り付けまでお願いしても、6万円行かない程度だ。文句なく今回はこの方法を採用することにした。

小寺 信良

テレビ番組、CM、プロモーションビデオのテクニカルディレクターとして10数年のキャリアを持ち、「難しい話を簡単に、簡単な話を難しく」をモットーに、ビデオ・オーディオとコンテンツのフィールドで幅広く執筆を行なう。メールマガジン「小寺・西田のマンデーランチビュッフェ」( http://yakan-hiko.com/kodera.html )も好評配信中。