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ソニー「α7CII」、ガーミン「tactix 8」、海でも山でもスターリンク【私の2025】
2025年12月24日 08:30
ソニー「α7CII」
フルサイズミラーレスカメラの「α7CII」を買いました。長年、キヤノンのEOS-1D系を使っていて、数年前にEOS R3を買っていたのですが、初めてのソニー製ミラーレスです。
R3の性能は申し分ないものの、サイズが大きく、鞄への収まりがよろしくありません。レンズを外して収納すれば、かなり小さく収まりますが、撮影の度にレンズを外して付け直すのは、ホコリが侵入するリスクが増え、特に仕事の際にはあまりやりたくありません。なにより、鞄からさっと出して撮影できないのはマイナス要素です。
故にR3にレンズを付けたまま運用できる鞄を使わねばならず、そうした鞄は巨大なものしかありませんでした。電車の中で肩身が狭いです。
しかし、最近のミラーレスカメラの性能向上は著しく、必ずしもR3に拘る必要がないとも思い始め、ならもっと小さいカメラでいいのでは、と物色した結果、α7CIIが最適ということになりました。
フルサイズセンサーであることは譲れず、しかもサイズは小さいもの、と考えた結果です。実際手にしてみると、R3のような「軍艦部」(カメラ上部の出っ張り)がないフラットなデザインのおかげで思った以上にスペースをとりません。それほど大きなサイズの鞄ではなくても、レンズをつけたままスッキリと収まります。巨大カメラバッグからの解放です。
R3のような昔からのカメラらしいデザインも好きですし、ファインダーをメインで使うなら、あの形状は合理的だと思います。ただ、最近はファインダーではなく背面液晶でも十分な撮影が可能ですし、クルマや飛行機など素早く動く被写体でないかぎりは、あまり使わなくなりました。特に仕事で飛行機を撮る機会はあまりありませんので出番がありません……。
「α7CII」はカメラとしての基本性能も十分高く、今のところなんの不足も感じません。ただ、超望遠系のレンズはまだもっていないので、そうした用途の場合にはまだR3の出番はありそうです。大物のレンズを付けた時のホールド感はさすがにR3に優位性があると思います。
でもAPS-Cレンズがちょうどよい
前項で「フルサイズセンサーは譲れない」などといいがなら、仕事用常用レンズはAPS-C用レンズの「E18-135mm F3.5-5.6 OSS」です。手のひらクルクルですが、いざという時にフルサイズが使えるのと使えないのとでは、大きく利便性は異なると思いますので、本体はフルサイズにしておきたいのです。
こちらのレンズは、仕事での利便性を追求した結果の、現時点で最適解だと思っています。APS-C用レンズですので、フルサイズカメラに装着すると1.5倍相当の焦点距離になります。18-135mmは、27-202mm程度となり、仕事で使うには個人的にベストな使い勝手です。特に望遠側が200mmなのはいいですね。
また、APS-C用レンズはその特性上、フルサイズ用のレンズよりも小型軽量ですので、カメラに装着したときにレンズが本体の高さからはみ出ることもなく、相性はバッチリでした。重量も軽く、当初検討していたフルサイズ用のFE 24-240mmが重量780gに対してこちらは重量325g。半分以下です。携帯性とズームレンズの利便性を重視したい人にはお勧めできるレンズです。価格もAmazonで68,427円とお手頃です。
ガーミン「tactix 8」
以前購入した「tactix 7」のデザインが好きすぎて、AMOLED化した「tactix 8」も購入しました。とにかくAMOLEDの表示が美しく、なんとも所有感を満足させてくれます。それでいてこの無骨なデザインはたまりません。
ガーミンのスマートウォッチが気に入っているのは、デザインはもちろんですが、バッテリーが長持ちするという要素もとても大きいです。1日~1週間程度で充電が必要なスマートウォッチが多いなか、ほぼほぼ1カ月近く充電しなくて良いのはとてもありがたいです。
購入して半年以上たち、チタン合金とはいえあちこちぶつけるので、既にベゼル周りが少しボコボコになってきていますが、最後まで使い倒す予定です。
海でも山でも「スターリンク」
スターリンクが2022年10月に日本でサービスが開始されて3年ほど経ちました。筆者はスターリンクを家庭で使うための固定アンテナなどは所有していませんが、今年はauがカーフェリーでスターリンクの利用を可能にする「au Starlink フェリーWi-Fi」やスマホとスターリンク衛星の直接通信を提供する「Starlink Direct」のサービスを本格展開したことで、スターリンクがいよいよ本格的に広がってきたと感じた年でした。
新日本海フェリーフェリーでも今年から「au Starlink フェリーWi-Fi」が導入され、24時間1,500円で誰でも利用が可能になりました。au回線を持っている人ならそもそも無料で使えます。筆者も新潟-小樽航路で実際に利用してみましたが、実測値で200Mbpsという速度が出ていましたので、大抵の用途には使えるのではないかと思われます。
ただし、ロビーでしか使えず、自室では使えないなど制約も多いのですが、これまでネット通信が難しかった海上で高速通信を利用できるメリットは計り知れません。今後の展開にも期待しています。
スマホから直接スターリンク衛星と通信できる「au Starlink Direct」も優れたサービスです。スターリンクは通常、据え置きの衛星用アンテナが必要ですが、Starlink Directは、対応スマホさえあれば特別なアンテナなどは不要で、空が見えるところなら理論上はどこでも衛星と直接通信ができます。
サービス開始直後はテキストなどの利用がメインでしたが9月からiPhoneでも特定のアプリが対応したことで、活用の幅が大きく広がりました。
これだけ通信網が発達した現在でも、やはり林道に行くと直ぐに通信回線は使えなくなります。しかし、au Starlink Directが使えれば、スターリンクとスマホが直接通信することで、Google マップや天気アプリを使えるようになります。Google マップではカーナビは勿論、山奥にいながらこれから行きたいお店を探せるなど、便利に使うことができました。
これらのサービスによって、これまで通信がほとんどできなかった海上や山奥でも通信が可能になってきました。また、来年はStarlink Directと同様のサービスをドコモやソフトバンクも投入する予定です。今後の展開に目が離せません。







